愛の流刑地(渡辺淳一)
原作を読まずにぢょゆうのおっぱい丸出しシーンを期待している方々には悪いのだが、
もしなべづんが原作に忠実な映画化に固執しているならば、確実にポシャると思ふ。
なにせ内容こんなんなのよ。
「元作家」の得体の知れぬ無為徒食の爺と人妻とねんごろになって ...
過去を運ぶ足(阿刀田高)
妻の父親が亡くなった。原因は心臓発作だったが、夫はその死に一抹の疑問を抱いていた。
若い夫婦の周りには、ここ数年不幸な出来事が続いていた。
夫は父を早くに亡くし、病弱な双子の弟もまた幼くして亡くし、母と子二人だった。
妻もまた母を亡くしており、父と二 ...
凶事(阿刀田高)
ある日、初老の女性Aの家に電話がかかってくる。
電話の相手は航空会社飛行機事故の乗客名簿にで女性の姉の名があったので今すぐきてもらいたいと。
女性は空港に行くタクシーの中で昔の事を思い出す。
姉は生まれたときから病弱で、あと二三年の命だと医者に言われていた。 ...
緋色の迷宮(トマス・H・クック)
雑誌などの書評で絶賛されていた古典的?名作らしいです。
近所に住む8歳の少女が失踪した。子守をしていたのは、自分の息子である。
最後に彼女を見たのは息子ということになっている。
ひょっとすると自分の息子が誘拐しいたずらして殺したの ...
脳髄工場 (小林泰三)
犯罪抑止のために開発された「人工脳髄」。
健全な脳内環境を整えられることが証明され、いつしかそれは一般市民にも普及していった。
両親、友達、周囲が「人工脳髄」を装着していく中で自由意志にこだわり、装着を拒んできた少年。
そんな、少年がある日、同級生(人口脳髄装着者)か ...
猿の手(W・W・ジェイコブズ)
3つの願いを叶えることができるが、それ相応の報いを受けるという猿の手のミイラ。
それを手に入れた夫婦が最初に願ったのは、「家のローンの残りの分をくれ」だった。
翌日、夫婦の息子が工場で事故に遭い死亡してしまい、
工場からローンの残りと同じ見舞金が支払われた。
マルドゥック・ヴェロシティ(冲方丁)
人間を改造して超絶兵器にする技術が開発されたが、
あまりに危険なので研究はなかったことに、サイボーグたちは廃棄処分にされそうになった。
しかし彼らは「マルドゥック09」という条例により「有用性」を示すことで生存を許されることになり、
平たく言うと命を狙われている ...
天使の囀り(貴志佑介)
やたら長いけどできるだけ簡単にあらすじを。激しくネタバレしてるので注意です。
主人公はホスピスで働く女性。
優しすぎて患者に感情移入しすぎるきらいがあるけど真面目で聡明。
主人公には作家の恋人(A男)がいて、A男が雑誌の企画で
訪れてい ...
ハサミ男(殊能将之)
映画版は妙におキレイにまとめたせいで奇妙な後味ワルーだったな>ハサミ男
ずいぶん前に読んだのでうろ覚えだけど書いてみまんた。
女子中学生連続殺人が起こり、マスコミは死体にハサミを突き立てる犯行から「ハサミ男」と呼びだす。
物語は「ハサミ男」である「私」の ...
収容(星新一)
物語は主人公の一人称で語られる。
最初の数ページは「私」と「彼女」とのラブラブな愛欲の日々について丁寧に語られるが
その後いきなり二人は宇宙人に攫われてしまう。
宇宙人たちは地球侵略計画の準備の一環として
地球人の生殖のシステムや行為につい ...