車輪の下(ヘルマン・ヘッセ)
頭のいい主人公は親や教師の期待を背負って
優秀な学校に入学するが、問題児と仲良くなり
次第に勉強も遅れて精神病になって
学校を退学してしまう
そして地元に戻って工場で働くことになる
ある日工場仲間と飲みに行き、酔っ払って
川に落 ...
僕は壊れちゃってるのかな
少年は今日もヒステリックな母の叱責を聞いている。
自分は悪くないと反論したら小言の時間が長くなるだけなので、何も言えない。
ぐるぐると同じ事を繰り返す母の言葉を聞いているうち、何も分からなくなってくる少年は、
ただ母の指輪の赤い石を見つめ続けて ...
魍魎の匣 (京極夏彦)
電車で隣り合わせた男に箱詰めされた少女を見せられる。
四肢はなく生体であるかすら疑わしいそれは、尚も「ほう」と笑ってみせた。
以来彼は、自分も箱詰めの少女が欲しいと思うようになった。
バラバラ殺人の犯人の犯行動機。
自分の稀な体験のせいで、人は四 ...
夕焼け(吉野弘)
タイトルは確か「夕焼け」
混んでいる電車の中で娘が座席に座っていた。
前に来た老人に優しい娘は席を譲った。
次の駅で礼を言って老人は降りた。
再び娘は座席に座った。
また老人が娘の前に来た。
優しい娘は再び席を譲った。 ...
イチゴの日(筒井康隆)
テレビのプロデューサーたちが集まって、視聴率をとれる番組の企画を相談している。
それは、ものすごいブスで性格の悪い女を絶世の美人だと信じ込ませてアイドルに仕立て上げ、
成人式の日にコンサートを開催し、そこでスタッフ・観客が一斉に
「じつはお前はブス」と暴いて ...
仮想の街
オッサンは妻も同僚も売店の売り子も町中の住人が同じ一日を繰り返してると気づく。
調べると一人だけ同じ一日を繰り返してない女がいた。、問いつめてこの街が実験場って事実を聞き出す。
街の住人に毎日違う商品を見せて購買意欲をテストする実験し ...
或る精神異常者(モーリス・ルヴェル)
舞台は外国(たぶんアメリカ)の小さな町。
そこへ旅回りのアクロバットの劇団がやってくる。
その町に住む少年は、そこで演じられる
バイクの曲乗り(鉄製の球体の内側でバイクが走るやつ)が楽しみで毎日のように通い詰める。
そのバ ...
刹那に似てせつなく(唯川恵)
パートとして社内に潜りこみ、社長の子息の命を狙っている女の日々からはじまる。
社長の子息が電話に向かって話している内容を聞く女。
「パスワードは今までの中で一番具合のよかった○年前の子の名前にした」
「ネットに流す?貧乏人どもに俺の宝物は見せられないよ ...
折れた翼(田亀源五郎)
以前読んだ小説。
あるパイロットが、病気の母親の治療費のため麻薬の密輸に荷担させられる。
彼の役割は、生きた容器となって薬を運ぶこと。
日本人でエリートな彼に対する妬みもあり、拡張のための凄まじい調教を受けながら、
運び屋をさせられる ...
完訳マルコムX自伝(マルコムX)
マルコムっていう6歳の子の父親が白人グループによって殺された
↓
八人も子供がいるため母親がそだてきれない
↓
マルコムは12歳の時里子にだされる
↓
学校の白人の先生に弁護士になりたいって言った
↓ ...