雷鳴(星新一)
主人公は中年の男性。
一人暮らしで妻も子供もおらず、一人で気ままに暮らしていた。
主人公は仕事はしているものの、あまり意欲がなく「金でもあれば何か新しいことを始めるのに」とぼやいていた。
ある雷の夜、部屋の隅に ...
砂の女(安部公房)
他人様のレビューから
-思いがけず砂に支配される村で穴の中に閉じ込められ、
逃げることすらかなわずにただ過ぎていく日々。そして積もっていく砂、砂、砂…。
-砂の家に監禁された男が逃亡を試み、失敗し、絶望し、徐々にその生活に慣れ、
いつし ...
深爪(中山可穂)
一般の男が読むと後味悪い話が多い
夫と一児の子を持つビアン寄りのバイセクシャルの女性。
結婚前に夫に「自分はバイで結婚後おそらく浮気する」
と言ってあるのでいいだろうと、多少コソコソしつつレズの人とセックル
や ...
昨日公園(朱川湊人)
主人公Aと友人Bは公園で遊ぶ。公園からの帰りにBはタクシーに轢かれて死んだ。
その報せを聞いたAは父と共に事故現場を見に行く。うっすらと地面には血の跡が。
Aは死を認めたくなくて葬式に行かずにぶらぶらし、最後にBと会った公園に行くと
そ ...
新しい芽が出た
後味悪かった印象だけあって、も一度読めないかな~と思ってるやつ。
おおまかな話は小学生の男の子の目線で語られる。
近所に、この少年が憧れてる若いきれいな奥さんがいて、奥さんは花が好き。
いつも庭の手入れをしてて、少年はうっとり見てる ...
おーい でてこーい(星新一)
ある日村に嵐が来て、礼拝堂が押し流された。
後日礼拝堂のあった場所にいってみると、そこには深く大きな穴があっただけだった。
誰かが穴の中に叫んだ。
「私の声が聞こえますか?」
こだまも帰ってこなかった。
一人の少年が ...
頭痛(星新一)
うまくできてはいるんだけど、主人公の立場とこれからのことを考えたら少し後味悪いかも。
以下あらすじ。
主人公は冴えないサラリーマン。
ある日、占い師に見てもらったところ、「あなたには他人の苦痛を癒す能力が備わっています」と言われた。
半信半 ...
世界の終わり、あるいは始まり(歌野晶午)
小学生男児誘拐殺人事件が埼玉と東京で連続して起こる。
犯人は男児の携帯から犯行文をメールで送り、以降は電源を切る。
身代金はかなりの低額で、警察の介入しなかった誘拐事件でのみ犯人は60万円を手にした。
拉致された男児は全員、短銃で撃 ...
吸血狩り(小林泰三)
〝僕〟がはじめて吸血鬼にあったのは小学生の時。
親戚のお姉さんは家族たちに隠れて男とあっていた。
色白で黒い服を身につけた男で、昼間は現れず日が暮れると現れる。
男とあっ後のお姉さんの首筋に赤い噛まれたような後がある事に気づ ...
食料不足
200×年、その頃は地球規模の氷河期に入っていて全ての食料、資源が不足してきて
配給制となっていたが、母子家庭の中学3生の恵子は
貧しいお弁当(これすらも母親が長時間配給に並んでやっと手に入れたもの)を持って学校に出かける。
恵子の夢はこの苦労してきた母 ...