問題外科(筒井康隆)
二人の医師が盲腸の手術をしようと予定時間に手術室に入るが、
シンと静かでナースがいない。
手術台には一人の真っ裸の女性が眠っている。
「なんだ何故誰もいないんだ。もう時間なのに」
「この女が患者か。麻酔は効いているようだ」
「 ...
イモムシになった青年
少し未来らしいんだけど、氷河期だか寒波だかに襲われた地球で、
主人公の青年が暖かい土地を求めて旅をする。
旅路はずっと吹雪や凍てついた土地。食べ物も殆ど無い。
青年は何度もくじけそうになるが、将来への夢を励みに頑張る ...
失はれる物語(乙一)
貞淑な妻の元に、軍人の夫が手足聴覚言語機能一切無くして帰ってくるんだよね。
名誉軍人みたいな称号をもらって、最初は奥さんもチヤホヤされるんだけど
日が経つにつれて人々は自分たちのことを忘れていくし
奥さんは介護で溜まったストレスを、性欲として動け ...
芋虫(江戸川乱歩)
貞淑な妻の元に、軍人の夫が手足聴覚言語機能一切無くして帰ってくるんだよね。
名誉軍人みたいな称号をもらって、最初は奥さんもチヤホヤされるんだけど
日が経つにつれて人々は自分たちのことを忘れていくし
奥さんは介護で溜まったストレスを、性欲として動けない夫にぶ ...
不思議な石臼
日本の不思議な石臼の民話みたい。
強欲アニキが、弟が神様から授かった何でも出てくる石臼をパクるが止め方が解らない。
船の上で、塩を出してたもんで、そのまま船は沈み、石臼は今でも海底にある。
だから海の水は塩辛いのだ…ってやつ。 ...
昨日公園(朱川湊人)
朱川湊人の短編「昨日公園」
主人公が小学生の時の事。
ある日、親友とも言える友人が交通事故で亡くなった。
訃報の翌日、悲しみに暮れながら、友人とよく遊んだ公園を訪れる。
「24時間前はここで生きていたのに」と友人を思い出す主人公。 ...
生きている腸(海野十三)
医学生の吹矢は、刑務所病院から、死刑囚のものだと言う人間の腸をもらい受ける。
(もちろん普通なら犯罪だが、吹矢はそこの外科長の弱みを知っているらしい。)
ガラス管の中でリンゲル液にひたされた100センチばかりの腸は、
切 ...
さまよう刃(東野圭吾)
娘を暴行され殺された父が主人公。
犯人グループの1人を突発的に殺してしまい、
残りの一人も殺そうと逃亡する。紆余曲折あって
犯人を追い詰めるも、逃亡中助けてもらっていた
女性に声をかけられて警官に射殺(?)されてしまう。
同時に同じ犯 ...
ゴールデンケージ(井上夢人)
8年前くらいに読んだ短編小説。タイトルは「ゴールデンケージ」。
どこから見ても不良な弟と、どこから見ても優等生な兄。
金持ちエリート主義の両親はもちろん「優等生」な兄だけに期待と愛情(という名の金)を注ぎ込む。 ...
プリズム(貫井徳郎)
既出ならゴメン
ある殺人事件が発生する
まずAが色々推理し犯人はBであると特定するが証拠がない
Aは自首を勧めるためにもBに推理を話すが、Bは犯人ではない。Aの話に触発され
今度はBが犯人を推理し始める。Bは色々推理し、 ...