アフリカの爆弾(筒井康隆)
主人公は日本の電機メーカーのアフリカ駐在員、
新興国に滞在するうちに大統領に気に入られて経済顧問のような事をしている。
新興国と言っても、小さな村の一部族が独立を宣言しただけ。
最近(当時)は独立ブームなのだ。
ある日、独立前から仲の悪かった隣国(村)が核ミ ...
笑い顔の神(星新一)
ある村の男が畑仕事をしていると、笑い顔をした神様の木像を見つける
男は自身を神だと名乗るそれを家に持ち帰り、
「金持ちにしてくれ」と願い事をした
すると、全ての事が好転し始める
その年の収穫時期、台風がやってきて村の畑をボロボ ...
医者のtwitter
老人ホームで静かに食事してたら眠るように絶命。
しかし若い介護士がガチで心マし、救急隊も本気出し、
来院時は瞳孔産大してるのに脈だけかろうじてふれた。
心停止まで一ヶ月間泊まり込んだ家族は崩壊。
静かに逝きたいとの本人の意向を無視した新人は ...
脳男
以下ネタバレなのでご注意。
松雪は精神科医。外国で治療として行われたという、
犯罪被害者の遺族と加害者を対面させるプログラムに注目している。
遺族には心情を吐き出すことによる癒しを、
加害者には罪を見つめるきっかけを作るらしい ...
犯人探し
タイトルとか詳細は忘れた。
舞台は中学校(たぶん)のとある教室。
1日の授業が終わり、生徒達が帰り支度を始めた時、
女子生徒の一人が「私のリコーダーが無い」と言い出した。
担任(男)は「盗んだのは誰だ? 正直に名乗り出ろ」と言うが、
誰も名乗 ...
お姫様だった里子
「そうさ、お前はホントはとってもお上品なお姫様だったのさ。
でもあたしらンとこに里子に出されちまったんだ。もう手遅れさね」
壁がひび割れて裸電球一つぶらさがったキッチンで、
中年夫婦が幼い娘にドヤ顔 ...
墓碑銘
「ほっといてくれ、おれは長生きには興味ねえんだ。
おれはな、もう自分の墓碑銘も考えてあるぞ」
「墓碑銘?」妻が途方にくれて叫んだ。
「そうとも、金庫の中に封筒がある……俺が死ぬまで、開けちゃならねえぞ」 ...
サザエさん
ある休日、台所で家事をしていたサザエとフネが
「お母さん、今日のお昼はラーメンにしようか」「そうだね」と話をしていた。
それを立ち聞きしたカツオが、何かを思いついたような顔になる。
その後、ラーメンを作ってい ...
肩凝りという概念は日本にしかない
あるバラエティーで「肩凝りという概念は日本にしかない」みたいなコーナーがあった。
じゃあ実際に外国(たしかヨーロッパ)にいって確かめてみようって流れ。
ターゲットになったのは何十年も絵を描いて生計を立ててきたという老婆。
一度も肩凝りを ...
なまづま(堀井拓馬)
主人公は愛する妻に病で先立たれた研究者。
死んだ妻は、異常なまでに保守的で変化を好まない男とは対照的に
好奇心旺盛で、活発で、ユーモラスで魅力溢れる女性であり、
男は愛する妻を通して新たな世界を知る。
妻は子供を望んだが、医療の力に頼ってもその望みは叶う ...