遺品整理人 谷崎藍子/第1話「死者が遺したメッセージ」

797 名前:本当にあった怖い名無し :2010/06/10(木) 15:41:27
2時間サスペンス
ものすごい後味悪かった

一件の介護殺人から話が始まるんだが
容疑者の息子は母親に「痛い、つらい、殺してくれ」と頼まれてやったと泣く。
息子は近所の評判もよく、すぐに自首したし、母親の遺書もあったことから、すっかり同情の的だった。
遺品整理を仕事とする主人公の女は、当初それを信じて心を痛めていたが
ちょっとした違和感の積み重ねから疑惑を抱き始める。
母親には3000万もの貯金があり、息子は3000万を用立てないと家を競売にかけられる立場だった。
そして息子は幼少時に母親に捨てられた過去を持ち、何よりも母親を恨んでいたことがわかる。
母親の遺書も、関係のない手紙を息子が巧みに工作したものだった。
真実を知った主人公は息子を追い詰め、責め立てる。

ここから息子の子供時代の回想シーン。
息子と妹と両親の平和な四人家族だったが、ある時息子が妹から目を離したせいで
妹は海で溺死、それを助けに行った父親まで死んでしまった。
それから母親は女手ひとつで息子を育てていたが
暴力男とデキてしまい、まだ小学生の息子はつらい毎日を送ることになった。
耐えかねた息子は暴力男を殺そうとするが、母親は息子を平手打ちして
「いいかげんにしてよ、私を解放してよ、あんたのせいで…」と怒鳴りつける。
そしてなぜか暴力男とギシアン開始。絶望した息子は家を出て、施設に入ることに。
息子が出て行った後、母親はひとり息子の残したものを眺めてすすり泣く。
そしてそれらを晩年まで宝物のように大事に持っていた。


798 名前:>>797続き :2010/06/10(木) 15:44:46
母親は息子を殺人犯にしないために捨てたのだった…
って感じの良い話にしようとする脚本家の意図は感じられたが
そもそも母親は暴力男に弱味を握られていたわけでもないので
単に別れればよかっただけ。息子より男を選んだだけ。
しかも3000万の貯金は男の保険金だったので
結局その暴力男と死ぬまで一緒に暮らしていたというgdgdっぷり。
妹と父親を(間接的に)殺したことを責めるようなセリフも、あんまりにもあんまりだった。
でも主人公は「男と別れられなかったお母さまは弱かったのかもしれませんが」と少し触れただけで
あとは息子への説教のオンパレード。息子は号泣。主人公も号泣。
そして軽い罪で済んだところを、法廷で真実を話してEND。

とにかく母親には全く同情できなくて息子が可哀相だったし
主人公は警察でも何でもない遺品整理屋なので
余計なことしてせっかくの復讐劇を台無しにしたイメージしか残らなかったし
胸糞の悪い2時間だった。