ワイルドアームズ アルターコードF

686 名前:WA:F 1 :2012/01/01(日) 23:03:31.87
PS2『ワイルドアームズ アルターコードF』というゲームで、後味が悪いと感じた話。
申し訳ないけど、ちょっとうろ覚えなところもあるかもしれない。

冒頭で、世界を旅をしている心の優しい主人公が、辺境の小さな村に立ち寄る。
その村のすぐ近くには洞窟があって、危険だからと村人たちはみんな入らないようにしていた。

しかし、村の子供(少年)が一人その中に入ってしまう。
それを知った主人公は、村人たちに良くしてもらった礼にと、その子を救うべく単身乗り込む。
途中で少年に追い付き、無事に保護した主人公は危険を冒した事情を尋ねる。
少年は病気の父を助けるべく、薬に使える希少な材料を手に入れるため、
それがあるとされる洞窟の奥を目指して入り込んだとのことだった。

そういう事情ならばと二人で協力し、その材料を手に入れることに成功する。
来た道を戻り、洞窟の出口では彼らの安否を心配していた村人たちが大勢待っていた。
二人の無事の生還に歓喜し、主人公を恩人だと称する村人たち。

しかし、洞窟の出口というところで、魔物(ボス)が主人公たちを追って奥から現れる。
主人公は止むなくARMという武器を使い、被害者を出すことなく勝利し、村人を守った。


687 名前:WA:F 2 :2012/01/01(日) 23:06:16.03
だが、村人たちの反応は芳しくなかった。

そのARMとは強力ではあるが、それ故に不吉ともされ忌み嫌われている力でもあり、
そのため主人公が人前では決して使わないようにしてきたものだった。
その力があるがため、一つ所にとどまれない主人公に村人たちも例外ではなく、
先ほどまでの態度を一斉に変え、嫌悪する。
魔物などよりその力の方が怖い。お前も魔物と同じだ、いつか俺たちに何かする気だろう。
あまつさえ、そのARMの力が先ほどの魔物を招いたのだと勝手な推測を押し付けられ、
村に災いを招いた張本人に仕立て上げられる。

村に戻ったところで誰しもに冷たい態度を取られ、いたたまれなくなる主人公。
滞在している間に出来た彼の居場所は、もうここにはなかった。
村長に二度とこの村には来るなと最後通達をされ、一人出て行く。

見送りはたった一人。助けてもらった子供だけ。
彼の言葉は、助けてもらったお礼よりも謝罪ばかりだった。

その後、魔物がいなくなって安全に採れるようになった材料で、村は大いに潤ったという……。

おわり

 

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