まんが日本昔ばなし/「さだ六とシロ」
-
766 名前:本当にあった怖い名無し :2012/01/07(土) 18:23:40.84
- 正月に見たまんが日本昔ばなしの1話。
ある山奥に猟師が白犬と住んでいた。
猟師は腕が良く、将軍から頂いた他の領地で猟が出来る免状を持っていた。ある日、そろそろ猟から帰ろうとした時に、
白犬が今まで見たことが無いほど大きな青猪を見つけ、吠えたてた。
-
767 名前:本当にあった怖い名無し :2012/01/07(土) 18:27:33.77
- 猟師は夢中になり青猪を追いかけた。随分と長い間走って、とうとう巣穴に追いつめたが、
そこには小さな子どもがいて、大猪にすがりついていた。猟師は動揺するが、三匹とも撃ち殺す。吹雪がひどくなり、猟師と犬は一晩を巣穴で過ごした。猟師は嫌な気分であまり眠ることが出来なかった。
-
768 名前:本当にあった怖い名無し :2012/01/07(土) 19:08:34.27
- 翌日、帰ろうとした猟師は役人に呼び止められる。青猪を追って他の領地に入っていたのを咎められたのだ。
免状を見せようとした猟師は愕然とした。免状を家に忘れてきたのだ。役人に捕らえられ、奉行所で猟師は翌日の処刑を言い渡される。
猟師は白犬に自宅に帰って免状を取って来るように必死に語りかけ、白犬は懸命に走り出した。
-
769 名前:本当にあった怖い名無し :2012/01/07(土) 19:16:26.01
- 翌日、願い虚しく猟師は刑場に引き出された。
猟師はひざまずかされながら神の声を聞き、自分が無慈悲に青猪の親子を撃ち殺したことを思い出した。
猟師は後悔の思いを胸に、涙ながら処刑された。
-
770 名前:本当にあった怖い名無し :2012/01/07(土) 19:18:58.17
- 直後に白犬が息絶え絶えに走り込んできた。しかし、冷たくなった主人を見ると、主人の遺体を引きずって歩き出した。
峠まで来ると白犬は張り裂けるような声で遠吠えをした。その後白犬は悲しみの余り石になってしまったという。