人間を騙すのが悪いんだ

娘が嫁に行ったが相手は狐が人間に化けたもので
嫁ぎ先の村も村人全員が狐に化けていたが、娘もその両親も知らず。
特に何事もなく幸せに暮らしていたのだが娘がある日そのことに気付いてしまい、
「狐の分際で人間を騙すなんて」と怒り、復讐しようと画策。

実家に戻り両親と村人に理由を話して協力を頼む。
宴会を開くことを口実に狐の夫と狐の村の人々を呼び出し、
狐の人々がいい気分に酔っ払って宴が盛り上がったところを、娘と両親が
「この入り口の先にいい場所がありますよ」
と大袋の口を掲げ、酔っ払った狐たちが「何だ？何だ？」と全員入ったら袋の口を閉じ、村人に合図を送る。
村人たちはよってたかって棍棒や鍬などで袋をめった打ちにし狐たちを皆殺しにする。
娘は「人間を騙すのが悪いんだ」と独りつぶやく。