老人施設

694 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/14
19:17
痴呆の方がいる老人施設に勤めてます。
ある日1人の利用者が2泊3日の短期入所してきました。
今まで老いた妻が介護してきてはじめての入所でした。
一泊目が順調に過ぎた朝、朝食の時間に彼は町を指差して何かを訴えます。
言語障害があるためなかなかわかりませんでしたが、
どうも「かえりたい」と訴えているようでした。
施設に勤めた事がある人はわかると思いますが
朝食の時間は介助しないといけない人がいたり、
盗食や異食などのトラブルがあったりですごくバタバタします。
私はその人の訴えを適当に「はいはい」と流し、業務に追われていました。
そんなやり取りがあった15分くらいあとに、その人と同じテーブルに座ってる方が
「あの人、へんやで」と言うのです。
みると、食事が詰まったのか、白目をむいて意識がない!
必死で人工呼吸や心臓マッサージしましたが
その人はそのままなくなってしまった。

訴えをきちんと聞いてあげれば良かったと思いました。
そして知らせを聞いて駆けつけた奥様が
「もう少し頑張って家で見てあげればよかった」
と話すのを聞いた時やるせない気持ちになりました。