カビリアの夜
-
530 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/18(火) 20:51:02
- フェリーニの「カビリアの夜」っていう映画。
主人公のカビリア(娼婦、割と勝ち気な性格)が、
付き合ってた男に金目当てで川に突き落とされるところから始まる。その後、なんだか色々あるんだけどまあ中略。
色々あった末に、まるで王子様のような理想の男性とめぐり合うカビリア。
そしてその男に求婚されて一緒に店を開くことになる。
その為に、家も家財道具も服もすべて売り払う。売り払ったお金を持参しつつ、男とデートするカビリア。
「こっちに行こう(はぁと」と言われ、山林を散策。
辿り着いたのは人気の無い断崖絶壁。嫌な予感。「私を殺すつもりなの?」「お願い!殺してよ!殺してちょうだいよ!」
何も答えられない男、全財産の入ったカバンを男に突き出してむせび泣くカビリア。
そして男は、「お前を殺すつもりは無いっ……」と捨て台詞を吐いて、
カバンを持ってカビリアを残して逃走。なんとか森林を抜け出す傷心のカビリア。
そこを偶然楽しげな楽隊が通りかかる。
楽隊に囲まれてカビリアが微笑み、少し希望を感じさせて終幕。なんだかんだ言って、全財産取られて家も無いわけで。
男はのうのうとしているのかと思うと後味悪い。
-
543 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/18(火) 23:09:46
- >>530
こないだ早稲田松竹で見てきました。
最後希望を感じさせるラストなのか。
俺は楽隊の中における彼女の泣き笑いに、
鮮やかに浮き彫りにされた悲劇を感じました。