アルジャーノンに花束を(ダニエル・キイス)

17 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/09(水) 23:35:02
「アルジャーノンに花束を」

主人公は知的障害で幼児並みの知力しかないが、優しく大人しい青年。
知的障害者専門の学習施設で大学教授から脳手術を勧められる。
主人公は賢くなれるならとこの手術を受け、天才とも言える知能を手に入れる。

喜びを得た一方でそれまでの自分の境遇も理解して、実母に捨てられたことや
職場の同僚に馬鹿にされていた事実をも理解してしまう。
主人公の変化に伴って周囲の人間も変わり、主人公は孤立していく。

ある日主人公と同じ手術を受けたネズミのアルジャーノンに異変が起こる。
主人公は手術で手に入れた知能が一時的なものでしかないことを知る。

だいたいこんな感じだったような…うろ覚えでスマソ。
徐々に以前は読めた本の内容(字だったかも)がわからなくなり、
手術前の知能に戻ってしまい「アルジャーノンに花束をあげてください」
と締めくくられたラストで激しく欝になった。


18 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/09(水) 23:41:15
>>17
ねずみのアルジャーノンは先に死んじゃうんだよね。
主人公の頭がいい時は、女性ともいい感じになるけど、
元に戻っちゃうと恋人どころか友達にも戻れなかったり、
当然といえば当然だけどやり切れないね。

22 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/10(木) 00:08:53
>17
最後には手術前よりも知能が低くなってしまった。

24 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/10(木) 01:11:16
>>22
なんと、そりゃ切ないね(´・ω・`)

元の知能に戻った後も
天才だった頃の思い出だけは残っていたりするのかな?


25 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/10(木) 01:24:31
>>17
主人公が綴った日記形式の小説だよね
はじめはつたない文章だったのがかしこくなるにつれて変っていく
知能が元に戻り始めると文章もまただんだんつたなくなってきて

「ぼくはしせつにはいります、おねがいがあります、
 あるじゃーのんのおはかにはなをあげてください」

みたいな文で終わるんだっけかな
幼児のような知能に戻ってしまった主人公が思い悩んで
最後は自分から施設に入るって出て行くのが切なかった
はじめて泣いた小説だったよ

それをユースケサンタマリア主演でドラマ化されたのがすごく嫌だった


23 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/10(木) 01:08:17
>>18
友達にもなれなかったって、またバカに戻ったから女に蔑れたとか?

26 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/10(木) 01:24:49
>>23
詳細は覚えてないけど、生きる世界が違っちゃったんだよ。
日常会話がなりたたなくなったら、恋愛どころじゃないでしょ。
女の人も悲しんでた気がする。

40 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/10(木) 07:28:12
やや遅レスだが、アルジャーノンの話は
主人公がアホに戻る=悲劇、というだけの物語ではないよ
アホだったとき、パン屋の同僚は主人公をアホと見下していた
やがてカシコになったとき、主人公はパン屋の同僚たちをアホと見下した

そして結局主人公はアホに戻るわけだが、
そのときパン屋の同僚たちが主人公を暖かく迎えいれる場面がある
「こいつはただのアホじゃねー」くらい言って庇ってくれたりとか

うまく説明できないが、ここはいいシーンだと思った


47 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/10(木) 17:44:55
>>40
そのシーン、個人的には全く暖かみを感じなくなった。
またただの馬鹿に戻れたからほっとした感じが出てたようで・・・。
あと主人公は同僚を見下したんじゃなくて、同僚の金銭のごまかしを目撃してしまったから。
それと>>18が恋人といい感じになったと書いてあるけど、
主人公が頭がよくなってから、恋人が話についていけなくなって、
結局頭がいいときに恋人と破局してしまってたよ。
あと主人公は頭の悪いときでも、純粋なタイプではなくなんつーかエロかった気がする。

54 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/10(木) 19:52:16
>>47
女性と「あなたの話についていけない」ってケンカになったことはよく覚えています。

最初は知的障害者とボランティアみたいな関係だった2人が、
手術のおかげで話が通じるようになってきて、いい雰囲気になって
すごく幸せそうだったのに、いつの間にか女性より頭がよくなっちゃって、
知的水準があわなくなった。知性が逆転してしまった印象的なシーンです。

ただ、ケンカはしても、その時点では、どっちかが歩み寄れば、
まだやり直せる状態だろうと思ってました。

でもその後、知能が下がってしまって、日常会話も怪しくなったから、
もう仲直りの可能性も完全になくなった。
この時点で初めて破局したんだって考えてました。

ちょっと希望的観測というか、思い出が美化されすぎてたみたいです。

 

アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)
アルジャーノンに花束を
(ダニエル・キイス文庫)