レベルE/食人鬼編(冨樫義博)

875 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/22(火) 21:04:40
レベルE

林間学校に訪れた男子中学生四人組は、
そこでのイベントをさぼって小屋でだらだらしていた。
すると、小屋に誰かが入ってきた。
男女二人組で、男の顔は見えなかったが、女子の方は見知った顔だった。
逢引かとニヤニヤしながら見ていたところ、
突如男子が女子をバリバリ服ごと食べ始めた。
後には血も残らず、女子はまるで消えてしまったかのようだった。
驚いて物音をたててしまう四人。相手は気づいたようだが、そのまま去って行ってしまった。

林間学校は、女子生徒が行方不明になったと大騒ぎのままで終了した。
真相を知る四人は、正体不明の食人鬼が素知らぬ顔で校内にいるだろうことにおびえ、
もしかしたら相手には自分たちの顔が見えていたかもしれない、殺されるかもしれないと恐れた。
そんな時、宇宙人の存在を知る機関と出会うことになる。
機関の調査によれば、食人鬼は宇宙人だという。
突き止められた食人鬼は、四人が知る限りはごくごく平凡な同級生の少年だった。
だが、父子家庭のその少年の父も、弟も、別の星から移住してきた人類とは別種の存在だという。
四人は、催眠術を施された少年の弟の証言をテープで聞かされた。

少年ら親子のいた星は、まるで種を絶つことが目的かのような激しい戦争の末に滅びた。
その星の人々は、男性が女性を食すことによって男性の体内で子供をつくる、という方法で子孫を残してきていた。
だが、高度な文明を築くようになった彼らは恋愛感情=食欲という本能に嫌悪を抱き、
愛の行きつく果ての行為が愛する者を食い殺すこと(殺されること)ということに耐えきれず、
戦争はそのために起こったようなものだった。親子はほとんど唯一の生き残りであった。
少年の弟はまだ幼く、故郷のことはほとんど覚えていない。
だが近頃、仲の良い女の子を食べたいという衝動に駆られるようになっていた。
父は「自分たちは存在していてはいけなかったのかもしれない」と時々言う。
「僕も時々死にたくなるんだ」という弟の言葉でテープは終わる。

小屋の中で女子を食べ終えた後、四人には見えなかったが、少年は今にも泣き出しそうな顔をしていたのだった。
後日、親子三人は機関に処理された。四人は苦い思いを抱えつつ日常に戻った


887 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/22(火) 23:24:31
>>875
機関なんかに処理されてないだろ
妄想はやめようぜ

890 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/23(水) 00:03:41
>>887

あれそうだっけ?
失踪したとかいう落ちじゃなかったっけ
あれは正体がばれたから逃げたってことなんか?


891 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/23(水) 00:06:06
>>890
そもそもあの話って劇中劇というか、作中で王子が書いた「物語」だろ?

892 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/23(水) 00:06:53
>>891
そうだよ

894 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/23(水) 00:18:27
>>890
王子の描いた物語としては、失踪は宇宙人親子達の意思ってことだと思うぞ。
周囲で頻繁に行方不明の女子が出るようじゃ、ひとところに定住することはできないからな。

896 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/23(水) 01:02:28
>>875
この話悲しいよね…
漫画持ってるよ

 

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