ホーム » 小説 » 小説/あ行 » 命が五つ(狩生玲子)

823 名前:本当にあった怖い名無し :2010/06/11(金) 15:33:18
ショートショートの小説集に入ってた話、うろ覚え

世界的に活躍している冒険家の男が居た
ある日男の下に男のファンらしい一人の青年が訪ねてきた
青年曰わく
「自分の一族は命を七つに増やす事が出来る特別な術を持っているのだが
 こんな何でもない一般人の自分よりも様々な危険な冒険を乗り越えて
 人々に夢や希望を与えている貴方のような人こそ
 七つの命を有意義に使って人々の役に立てられるのではないかと考えた
 だから自分の分の命を貴方に譲りたいと思う」
との事

冒険家はそれを受け入れ七つの命を手に入れた
しばらく経った頃冒険家の活躍の噂はパッタリと途絶えてしまった
心配した青年が再び冒険家の下を訪ねると彼は冒険とは無縁のひっそりとした生活を送っていた
青年がせっかく命をあげたのに、何故そんな生活をしているんだと問いただすと冒険家は
「とんでもない事を言わないでくれ、七つもあった命がもう残り一つになってしまった
 冒険なんて恐ろしい事もう出来る訳がない」
と答えたのだった

冒険家も青年も悪人ではない分やるせないというか
辛口版高名の木登りみたいな話だと思った


825 名前:本当にあった怖い名無し :2010/06/11(金) 16:57:10
>>823
もう後が無いって分かってるからこそ
後悔したくないから無茶したくなるんだよな
取り返しが付くことばかりやってたら
取り返しが付かないことをすることに臆病になる

826 名前:本当にあった怖い名無し :2010/06/11(金) 17:28:09
6回も命失う事やったら、もう沢山だろうと思うけど、違うのかな。

827 名前:本当にあった怖い名無し :2010/06/11(金) 17:37:52
俺も思った
命やらなかったら一回の時点で終わってるわけだし
後味悪い話というよりこれはむしろブラックジョーク的な笑い話なのではないだろうか

 

ショートショートの広場(8)(講談社文庫)
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