ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その115 » からくりサーカス/フランシーヌ(藤田和日郎)

887 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/03(金) 18:24:47
藤田日和郎は本当泣かせるなぁ・・。
自分はからくりサーカス読んで何回も泣いた。

915 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/04(土) 19:36:49
うろ覚え

昔昔、生きた人形を造ることを夢見る仲の良い兄弟がいました
兄弟は砂漠を越えて外国にたどり着き、その国で熱心に錬金術を学びました
ある日、兄弟は貧しくも美しい一人の女性と出会います
若くて元々女好きであった弟はすぐに美しい女性に夢中になってしまいます
年相応の落ち着きがある兄は女性が前科者であることを知り、卑賤の者だと思って軽蔑していました
しかし、女性の行なった犯罪は病で苦しむ貧民の子供を助けるための行動だったことが分かり、
兄は己の身を投げ打ってまで他人を助けようとする女性の優しさに心打たれ、
しだいに女性に心惹かれていきます。弟の気持ちを知っていた兄でしたが、女性へ求婚してしまいます
女性も兄に惹かれており、求婚を承諾し、美しい笑顔を見せました
しかし、弟は偶然にもその現場を目撃しせしまい、弟の中で何かが壊れます

翌日、弟は女性を殴って気絶させ、兄の元から攫ってしまいました
しかし、それ以来女性が弟に微笑むことはなく、いつも哀しそうな表情をするようになってしまいました
弟は女性が笑わないことが不満で仕方なく、女性の顔を何度も殴りつけ、笑うように命令し続けました
弟はいつか自分の気持ちが女性に伝わると思い、そうすれば女性が自分を愛してくれると信じていました
弟は暴力をふるい、疲れると母親に甘える子供のように女性の膝に頭を乗せ、涙を流しながら眠りました
それから十年程の時が過ぎ、女性は不治の病に侵され、感染を恐れた村人達によって隔離されてしまいます
弟は女性の病気を治すため、万能の霊薬を作ろうと錬金術の研究に没頭します

兄は十年間ずっと女性を探し続けており、とうとう弟が潜伏している村を突き止めます
十年ぶりに兄と女性が再会したのは、家畜小屋のように不衛生な牢屋の壁に空いた狭い隙間越しにでした
兄は隙間から手を伸ばし、一緒に逃げようと言うのですが、女性は「病が貴方に感染してしまう」と言い、
兄の伸ばす手から逃げてしまいます。兄は女性の病気を治すため、万能の霊薬の研究を始めます
続く


916 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/04(土) 19:39:43
>>915続き
やがて兄は薬の元となる素材の開発に成功します。大急ぎで女性の元へと向かい、
病気を治せると告げるのですが、女性はそれを拒み、ランプの油で牢獄の中に火を放ってしまいます
何故そんなことをするのかと兄が問うと、女性は「貴方の愛に背いてしまったからです」と答えました
「私は本当は彼の元からいつでも逃げ出すころができました。いつでも貴方の元へ帰ることが出来ました
 しかし、彼を不憫に思うあまり、それをしませんでした。貴方が私を捜して何年もさ迷っている間、
 私は自分の意思で彼の元に留まり続けたのです。そんな私に貴方の元へ戻る資格はありません」
女性は自分の長い髪を切り、それを兄に托すと、出会えて幸せだったと言い残し、
求婚の時に見せたような美しい笑顔を浮かべ、焼け死にました

その後、兄は弟が住んでいる家へと向かいました
十年ぶりに再会する弟の姿は、かつての若々しさとは無縁の、まるで老人のような姿に変貌していました
丁度弟は兄と同じように薬の元となる素材の開発に成功しており、彼女の病を治せると上機嫌でした
兄が女性の死を告げると、弟は子供のように泣きじゃくりました
「僕が先に彼女を好きになったのに、兄さんが彼女を奪ったんだ。彼女は僕を一度も愛してくれなかった」
兄は「彼女の愛はお前にも注がれていた。ただ、お前が気が付かなかっただけだ」
と言い、彼女の形見の髪の束を弟に渡して去っていきました
終わり

 

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