ホーム » 小説 » 小説/タイトル不明 » 囚人の間引き

611 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/02(火) 00:39:22
時代劇小説で(何の話だったか曖昧だが、複数の作者の作品で見たことあるエピだから
おそらく史実か少なくとも巷では実際に行われていると信じられていた元ネタの資料があるんだと思う)、
囚人が結託して同じ牢内の服役囚を抹殺していく場面があって、描写がすごく怖かった。

江戸市中にいろんな人々が集まって無頼・無宿の類も増え、
収監が追い付かなくなってくると牢屋内はすし詰めで居住環境が悪化し、一定以上人数が増えたら
牢名主が消す奴(自分に反抗的な態度の奴とか賄賂が少ない奴とか)を密かに決めて手下に指示し、
夜中の眠っているうちに皆で手脚を押さえて顔に濡らした雑巾をかぶせ、窒息死させる。
牢内は衛生環境も悪くて病死者も多いし、役人も囚人の獄死には関心が薄く、適当に「急死」で片付けられる。
牢屋がパンク寸前の状態なので、むしろそういう囚人の間引きの実態をうすうす知りつつ黙認している感じ。
―――という背景設定だった。

あと、もう少しドラマ性のある展開では、単なる人数調整の間引きでなく
口封じのために外部の人間が牢名主とつなぎを取って(髪結い夫や小物の差入れ係などが仲介を務める)、
用済みになった末端の実行犯を葬る、といった筋書きのものや。

皆が寝静まった深夜の闇の中、示し合わせた人影がむくりと起き上がり、寝ているところを取り囲ってきて
何が起こったかも分からないうちにいきなり濡れ雑巾をかぶせて押さえ付け、
そこに至って初めて苦しさで目を覚ましもがくが、声も出せず手脚も押さえられ、やがてふっつりと静かになる。
ホラーっつーか、サスペンスってーか、じりじりと迫り来る牢仲間の描写がえげつない怖さだった。


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