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759 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/07(日) 01:11:44
モーパッサンの「首飾り」
http://blog.fujitv.co.jp/yomikiku/E20101006001.html

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平凡な家庭の主婦が、あるパーティーに呼ばれ、
夫に、なけなしのお金でドレスを買って貰うものの、アクセサリーがない。

そこで、お金持ちの奥さんに素敵な首飾りを貸して貰い、
とても気分良くパーティーでの一夜を楽しむ。
その後、平凡な我が家に帰宅し、コートを脱いで、ドレス姿を再び眺めようとすると、
首飾りが見つからず、夫とともに大騒ぎして捜しまわるが見つからない。

仕方なく、似たデザインの首飾りを、夫婦で探しまわり、
やっと見つけたものの、とてつもなく高価なものだったので、
高利貸しに借金をして、やっとの事で購入し、お金持ちの奥さんに渡した。
夫婦ともに、一生懸命働いて働いて、やっと借金の返済が終わったのは10年後だった。

パーティーの頃の美しさなど、まったく消え去ってしまった妻は、ある日、
件のお金持ちの奥さんに出会う。
変わってしまった自分だが、もう借金もなくなり、
ふと、この10年の話をしてみたくなり、声をかける。

すると、あの時借りたダイヤの首飾りは、実はイミテーションで、
僅かなお金で買える品物だった。
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その後が気になり、青空文庫で確認したが、その後なんて書かれていなかった…

モウパンサン 辻潤訳 頸飾り
http://www.aozora.gr.jp/cards/000903/files/43555_16642.html


760 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/07(日) 03:28:44
いくらなんでも、イミテーションとリアルの違いくらい
わからなかったのかな?と思ってしまった。
現代と違い、そんなに精巧なイミテーションが出来る
技術があったとは思えないけど。
お金持ちの奥様=本物しか身に着けない
っていう思い込みが悲劇をよんだって事なんだろうけど。
この後、お金持ちの奥様は本物だって知ったら
なんか行動おこしたのか気になるな。

762 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/07(日) 03:51:34
>>760
正直、自分は
カットされてアクセサリーの中に収まったガラス玉を
ダイヤだと言って見せられたら、見破れる自信がない。

本物と並べて比べたら、反射率とかも違うんだろうけど。


763 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/07(日) 03:59:10
人から借りた物を無くしてしまった報いだよ。
値段は関係ない。

764 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/07(日) 04:05:41
>>759
嫌ないい方かもだけど、身の程知らずな楽しみにうつつを抜かすな
ってことなんかね。無理して買ったドレスや良し悪しも見抜けない
装飾品で飾らないと釣り合わないパーティー、見栄をはるから痛い
目に遭った・・・。地味に後味悪いな、乙

765 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/07(日) 06:43:25
「首飾り」は、読む側の解釈によって
後味が悪いかどうか分かれる部分もあるけどね。

上流階級ではないが小間使いを置く中流家庭の公務員の妻で、
なまじ生まれ持っての美貌があったせいで
玉の輿願望が捨てきれず上を見て不満タラタラの生活だったけど、
借金返済の必要に迫られてもはや倹約生活以外の選択肢がない状況になると
自分で台所仕事も洗濯も水汲みも八百屋の買い物で野菜を値切るのもこなして
長屋のおかみさん連中とガヤガヤ井戸端会議に興じる骨太女房が板につく。
お金持ちの奥様に再会して今までの経緯を打ち明ける場面でも、
やや清々したような誇らしげな口調だったり。
夫が妻想いで、親の遺産を全部首飾りの弁償につぎ込んだり、知人友人へ金策に奔走したり、
役所仕事の後、夜にいくらにもならない内職を遅くまでコツコツ頑張ったり、
妻を責めるような描写が一つも出てこないのも好感が持てる点かも。
(そもそもドレスだって自分の猟銃を買うつもりで貯めていた金を回したものだし、
パーティーは鬱屈とした妻のために自分の職位では困難な大臣夫妻からの招待状を苦心して得た。)


785 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/07(日) 13:32:50
無くした首飾りと後の10年のお陰で、やっと身の丈に合った自分になれたという話。

身なりの美しさなぞ関係なく、優しい夫と二人で、なりふり構わぬ生活の辛さにも耐え
借金を完済した主人公は清々しい気分であり、自分が誇らしくもあった。
だから旧友に声を掛けることが出来たし、今ある自分は彼女のお陰でもあると感謝をしている。
主人公にとっては、宝石の真贋の事実は最早どうでもいいことなので
話は唐突に打ち切られている。
のではあるが、出来心で偽物を差し出した友人にとっては、この上なく後味が悪いw


818 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/08(月) 14:30:52
>>785
>出来心で偽物を差し出した友人にとっては、この上なく後味が悪いw

べつに出来心でも何でもないと思うぞ。
数あるアクセサリーの中からその首飾りを選んだのは他ならぬ主人公だし。
資産価値のある宝石は本物は厳重に保管しておき、普段のお洒落用では
購入時に一緒に作っておいたイミテーションの方を使う、というのは
どこのお金持ち家庭でも普通に行われていたこと。

 

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