一緒に暮らせない(深谷かほる)
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758 名前:本当にあった怖い名無し :2012/01/07(土) 12:16:08.74
- 深谷かほる著『エデンの東北』
 70年代の福島県某所に住む家族4人の暮らしぶりを描いた物語おおらかな父、現実的な母、男勝りで豪快な姉(小3)、 
 女々しくも優しい弟(幼稚園)の4人で貧しいながら楽しく暮らしていた。
 ある日動物好きの弟が野良猫を拾ってくる。酷く汚れ性格は荒んだ成猫は愛らしさなど微塵もない。
 現実的な母は元の場所に返してくるよう叱りつけるが、捨てないでと泣き続ける弟に折れ結局飼うことになる。
 (捨てないで泣かれ続けるとご近所から虐待を疑われるのもある)
 毎日甲斐甲斐しく面倒を見る弟にも猫はなつかず餌やりの度に噛みつく始末
 その度に弟は大泣きをし、姉は弟を馬鹿だと笑い、母は両者(弟と猫)いい加減学習すべきと呆れた月日は流れ、弟が縁側で昼寝をしていたある日。猫が弟の元へ向かってくる。 
 顔をやられては大変だと母が追い払おうとしたところ、猫は弟に寄り添い喉をならし始めた
 母は弟を起こし「よく面倒みたからとうとうなついたんだよ」と微笑む
 それから弟と猫はいつも一緒だった
 後をついて回る猫に振り向いて名前を呼ぶ弟。母はすっかりベタベタだと見守っていたいつものようについてきた猫に振り向いた弟はその口にネズミがくわえられているのを目にし、泣き叫ぶ 
 弟は気弱で桜えびを「えびの赤ちゃんは食べたら可哀想」と残すような性格
 猫はプレゼントのつもりでも弟には刺激が強すぎた
 また、母は悩んだ。お隣の農家の鶏もお屋敷のペットのカナリヤもこの猫はプレゼントにしてしまうだろうと母は猫を遠い山へ連れていった。最後の魚を与えながら 
 「拾われた理由も捨てられた理由もアンタにはわからないままだ。今すごく傷ついているだろうね、ごめんね…。」
 とお別れをする家に帰り泣き叫ぶ弟に大きくなれば分かると諭す母 
 姉は「そうだよ、私くらいに大きくなれば分かる。母がケチだということが」と笑った基本コメディな漫画だからへこんだ 
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764 名前:本当にあった怖い名無し :2012/01/07(土) 17:39:56.19
- >>758
 室内猫にすれば全部解決するだろうに
 70年代じゃしょうがないのか
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765 名前:本当にあった怖い名無し :2012/01/07(土) 18:02:06.13
- あ、そこ説明すんの忘れた
 虫下ししてないから室内飼いは無理って描写があった




