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981 名前:本当にあった怖い名無し :2012/07/05(木) 10:53:17.59
筒井康隆「鍵」

主人公はルポライター。
出版社で原稿を書き上げた後、昔の家(古い建売)を覗いてみようと気まぐれを起こす。

建売で、その前に住んでいたプレハブ小屋の鍵を見つける。

小屋で、以前勤めていた会社のロッカーの鍵を見つける。
会社のロッカーで、鍵を二本見つける。

一本は高校のロッカーの鍵だ。定時制の授業があるので、門はまだ開いている。
新校舎に隠れた古い木造校舎に忍び込む。
ロッカーを開けると、原始の密林がある。
10年あまり前の食べ残しの弁当から発生したカビとコケだ。

もう一本の鍵はサラリーマン時代の素人下宿のものだ。
純朴な老夫婦が古屋敷の離れを貸していたのだ。
老夫婦には醜い娘がいた。
娘は幼い頃の事故で潰れた片目に、義眼も入れずにいた。
今まですっかり忘れていたが、酔った主人公は娘をレイプしていた。

主人公の足は、意思に反して離れに向かう。
雨戸の隙間から明かりが漏れている。
団欒とは程遠い、恨みがましい声も漏れている。
離れの板戸には、表札らしき物がある。
(表札には俺の名前があるに決まってる、足を踏み入れたら戻れない、今日はきっと過去の精算日なんだ!)
主人公は悲鳴をあげながら、意思に反して板戸を引き開ける。

 

くさり―ホラー短篇集 (角川文庫)
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