ホーム » 小説 » 小説/あ行 » WELL(木原音瀬)

579 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/01(水) 14:23:49.76
思い出したので書きに来たけど、結構有名なBL小説なので既出かもしれない
木原音瀬「WELL」 長いので2スレか3スレ使うと思う

主人公は高校生、自宅地下のワインセラーで気づく。
外に出ると一面、白い砂の世界。
主人公は足に重傷を負っており、数歩しか歩けない。
そこに主人公の幼なじみが来て、何かと世話を焼いてくれる。
この幼なじみ、主人公宅の家政婦の息子で、主従のような歪んだ関係にあった。
主人公は優等生でもてる。一方幼なじみは何をやらせても駄目な人間。

主人公は覚えていなかったが、幼なじみが教えてくれた。
虹色の光に照らされた途端、地上は全て、建物も人間も砂と化した、
助かったのは地下だけ、地上は砂漠のように何もない世界になった、と。
主人公は空腹を訴え、幼なじみに食料を探してくるように言う。

おそらく大変な苦労の末、菓子パンを持ってきた幼なじみに、主人公はさほど感謝しない。
ワインセラーが暴漢に襲われ、居場所をなくした主人公達は別の居場所を探す旅に出る。
主人公の足はひどい状態で、幼なじみの助けなしには歩けない。
ようやく見つけたのは、地下鉄の駅構内に逃げ込んだ人々だった。

人々はリーダーを中心に集団生活を送っていた。
水と食料は限りがあり、人々は役割を決めることによってかろうじて秩序を保っている。
おまけに主人公達が辿り着く三日前、メンバーのひとりが何者かに殺害されていた。
ピリピリした空気の中、主人公達は仕方なく迎えられる。

幼なじみは持ち前の頑健な体と真面目さにより、人々に受け入れられていく。
逆に主人公は、鼻持ちならないプライドとわがまま、そして怪我で動けないことで、厄介物扱いされる。


580 名前:579 :2012/08/01(水) 14:32:53.02
状況はどんどん悪化していく。
食料は残り一ヶ月分。助けは来ない。
追い詰められたような日々に、幼なじみが主人公に告白する。
自分はずっと主人公のことが好きだった、と。(注:男同士です、BL小説なので)
主人公は幼なじみのことを気味悪く思い、安心感を失う。
働けない主人公は、食料係の男に目をつけられ、数々の嫌がらせをされる。
明らかに狂った思想の持ち主である男を、主人公は疑い恐怖する。
三日前の殺人の犯人はこの男ではないのか。

そんな中、食料係が別の避難所であるデパートを襲撃しようとしていると聞く。
食糧不足を暴力によって解決しようというのだ。
それを妨害しようと主人公を含む数人が作戦を起こすが、主人公は見つかってしまい、殺されそうになる。
幼なじみが助けに来、主人公の目の前で食料係を殺害する。

ショックを受ける主人公に、幼なじみが言う。
自分は主人公の異父兄弟であり、何も知らない主人公をずっと憐れんでいたと。
主人公はここでは何の役にも立たない厄介者で、幼なじみが居なければ生きられない弱い存在である、
だが自分は決して見捨てない、ずっと駄目な人間である主人公が好きだったのだ。
主人公のためなら何でもできる、何しろ主人公のための菓子パン、あれは人を殺して奪ってきたものだから。

主人公は初めて気づく。メンバーを殺したのは、食料係ではなく幼なじみだったのだ。
だから、行為ぐらいは許して欲しい、と無理矢理犯されながら、
主人公は幼なじみが化け物に変わってしまったと思う。

新たな食料係に任命された主人公は、食料係の苦悩を知る。
ラジオが鳴らず、雑音ばかりが聞こえることに、ここはうまくすれば中国の放送も入る地域だったのに、
とつぶやく仲間の言葉を聞きながら
主人公は、ひょっとして世界中が同じ状況なのかもしれないと思う。


581 名前:579 :2012/08/01(水) 14:36:02.53
これで終了です
完全に絶望、救出ルートなし、な話で大変に後味が悪い作品で驚きました
なぜこれがボーイズラブ……?
続編もあるけど、そちらはより絶望的でかつグロく、まったく救いのない作品となっています。

583 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/01(水) 17:12:51.28
>>579
BL小説って読んだことないからイメージだけど、いわゆる本格SFとかミステリとかではなく
エンターテインメントだろうに、こんなズドンとした話もあるんだね…

しかし
>長いので2スレか3スレ使うと思う
にワロタw
揚げ足取りだけど「レス」であろう。
でも結構大作っぽかったから、読んでる途中で「まさか本当に2スレ行くのか?」なんてよぎってしまったw
なんにしても乙!


584 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/01(水) 17:32:22.95
落ちだけ見ると本格SFにBL要素つけたした感じに見えるな。
他はあれだけど。

なんにせよ乙。


590 名前:579 :2012/08/01(水) 23:42:35.82
>>583
スレ……レスの間違いです!暑くてボーッとしましたw

>>580の異父兄弟も異母兄弟の間違いでした
主人公の父親が、本当に好きだった女を家政婦として家に入れている状況でした

作者は追い詰められた状況での愛憎劇に定評のあるBL作家です
SF設定もそのための舞台背景ですね 激しく鬱ですが

 

WELL (Holly NOVELS)
WELL (Holly NOVELS)


後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...