夏の葬列(山川方夫)
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666:本当にあった怖い名無し:2013/05/15(水) 23:00:04.51
- 主人公がたまたま仕事で故郷にやってくると葬列を見かけた
それは主人公のよく知る人物によく似ていた戦時中のこと、主人公に親切にしてくれるお姉さん的存在の女性がいた
ある日主人公がひとりでいる時に敵軍の飛行機がやってきた
とっさに身を屈めた時、その女の子が主人公を庇うように覆い被さってきた
しかし女の子は真っ白なワンピースを着ていて、上空からはかなり目立つ
主人公は思わず女の子を突き飛ばしたが、女の子はそのまま蜂の巣にされてしまった女の子を殺したのは自分だと、今まで自分を責めていた
しかし時を経てその女の子によく似た女性の葬列を見かけた
女の子はあの時に死なずに今まで生きていたんだ、
つまり自分の責任ではないのだと内心喜んだ主人公
気のゆるみが主人公を調子に乗る言動をさせる
「このおばさん、まだ若いのになんで死んだの?病気か事故?」
葬列に参加していた子供に話し掛けた
「ううん、自殺だよ」
「へぇ、じゃあ失恋か何か?」
すると子供が答えた
「昔、戦争でひとり娘を敵軍に殺されて、それから今まで気が狂っていて自殺したんだ
写真はまだ若いけどお婆さんだよ、まともだった昔の写真しかなかっただけ」つまりかつての主人公の行動によって女の子は亡くなり、
そのお母さんを狂わせて自殺させてしまったのだ昔中学の教科書にあった話なのに、後味悪い話すぎて25年経っても忘れられない
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668:本当にあった怖い名無し:2013/05/15(水) 23:05:03.88
- >>666
山川方夫「夏の葬列」