ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その140 » 定年退食(藤子・F・不二雄)

739本当にあった怖い名無し:2013/06/29(土) 22:30:39.73
藤子F不二雄の短編漫画でかなりキツイのがあった。

世は近未来。
爆発的な人口増加と高齢化によって食糧と福祉財源の枯渇が間近に迫っている時代の話。
政府は、国民の命だけはなんとしても保障しようとやりくりしてきたが、とうとうどうしようもなくなり
高齢者に対する「政府からの食糧配給とあらゆる医療支援の打ち切り」を定めた法案を可決させる。
年寄りに対する事実上の「死の宣告」だった。

主人公の老人(のび太似)は、来る日に備えて自分の分の食事を少しずつ備蓄したり
支援打切りの免除枠(抽選)を得るために役所窓口へ賄賂を渡したりと涙ぐましい努力を続けるが
結局主人公も支援打切りの対象となる日が来てしまう。


740本当にあった怖い名無し:2013/06/29(土) 22:32:07.45
家族は自分たちの分の配給からわずかずつ老人の食べる分を捻出するが、
主人公は拒否し、家から出て行く。
空腹で動けなくなり、同じ境遇の老人と公園のベンチで休んでいると
若いDQNから「座る場所がないから席を譲れ」と言われる。
相方の老人は「年寄りに席を譲れとは何事だ!」と憤慨するが、主人公は笑顔でこう言う。

「いいじゃないか、譲ってやろう。わしらの場所は、もうどこにもないのさ」

話自体も胸糞悪いが、
いつかこんな時代が本当に来るのかもしれないっていう妙なリアリティがあって
いたたまれなくなる話だった。


747 本当にあった怖い名無し:2013/06/30(日) 09:41:25.70
>>740
『定年退食』だね
おっとりしてて補助打ち切りに対しても「仕方ないよ」と構えていた主人公が
エントリーシートにツメの跡を付けて抽選する裏技(実際はデマ)をやって失敗して
係の人に詰め寄るというやり取りは胸にくるものがあった。

具合が悪くて倒れ込んだ主人公を助けようとした監視ロボットが
主人公の年齢が65歳以上と分かった途端
急に冷たくなった辺りも後味が悪い

 

気楽に殺ろうよ (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)
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(小学館文庫―藤子・F・不二雄
〈異色短編集〉)
藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 1 (藤子・F・不二雄大全集 第3期)
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