フェードル(ジャン・ラシーヌ)

773本当にあった怖い名無し:2014/02/17(月) 11:17:16.29
ジャン・ラシーヌ作の悲劇『フェードル』

ギリシャ神話から題材を得た悲劇の傑作で、
物語はペロポネソス半島トロゼーヌにあるテゼーの宮廷から始まる。

【第一幕】
国王テゼーが出国したまま行方不明になり、六ヶ月が過ぎたある日。
テゼーの義理の息子イポリートは、
テゼーに反逆した一族の生き残りの姫、アリシーと密かに愛し合っている。
一方、王妃フェードルは、原因不明の病にかかっていた。
理由を問い詰めた乳母に、フェードルは、
義理の息子イポリートに禁じられた恋をしていることを白状する。
そこにテゼーが死んだとの一報が入り、
愛を邪魔するものがいなくなったことにフェードルは希望を見出す。

【第二幕】
欲情に我を忘れたフェードルは、イポリートに愛を告白してしまう。
唖然とするイポリートに、愛を拒否されたと思ったフェードル。
そこに乳母がやってきて、テゼーが死んだとの知らせは誤りと分かったと言う。


774本当にあった怖い名無し:2014/02/17(月) 11:18:17.90
【第三幕】
フェードルは、自らの運命を呪いながら悲しむ。
彼女の一族は、代々愛の女神ヴェニュスの憎しみを買っており、
禁断の恋に突き動かされる呪いを受けていた。
そこにテゼーが帰還する。
乳母は、イポリートが邪心を抱いたのだとテゼーに報告せよ、と
フェードルをそそのかす。
あきれ果てたイポリートは、フェードルから離れられれば嬉しいと
テゼーに国を出る許しを乞うた。

【第四幕】
フェードルの嘘を信じてしまったテゼー。
イポリートを追放する命令を下し、
怒りのあまり海神ネプチューンに天罰を下すよう祈る。
一方、イポリートはこれが最後とテゼーにアリシーへの愛を告白。
嫉妬に狂ったフェードルは乳母すら魔物と罵る。

【第五幕】
涙を流し見送るアリシーと別れ、国を出るイポリート。
アリシーはテゼーに真実を洗いざらい話し、
もう一度乳母に事情を聞こうとするテゼーだが、
乳母はすでに海に身を投げていた。
真実を知ったテゼーは、取り消してもらうようネプチューンに祈るが、
時既に遅く、イポリートがネプチューンの放った怪物で死んだと知らせが入った。
フェードルは自分の罪を告白した上で毒を煽り死ぬ。
妻と息子を失ったテゼは、
アリシーを自らの養女として一生に責任を持つ事を誓うのだった。


778 本当にあった怖い名無し:2014/02/17(月) 11:48:27.44
まあすぐにテゼーはアリシーに手をつけて子供作らせるんだけどね

 

フェードル アンドロマック (岩波文庫)
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