ホーム » 小説 » 小説/ら行 » 礼遇の資格(松本清張)

8041/5:2014/02/17(月) 17:25:23.05
松本清張の短編、うろ覚え

実力はあるのに見た目が貧相すぎて軽視され、いつも二番手だった主人公。
学生時代は級長や自治会長にはなれず副級長や副会長止まり。
銀行では副頭取にしかなれず、
定年後ナントカ協会やカントカ団体に天下りしても副会長止まり。

老妻を亡くして、行きつけのクラブの若いマダムと再婚。
後妻は金と地位が目的なのを隠しもせず、
ナントカ協会の外国での会合に無理に同行してパーティーでチヤホヤされて鼻高々。
その協会、経費で同行できるのは会長夫人だけ。
副会長以下は私費で同行させるしかない。
後妻は鼻息荒くブランド品を買い込み、主人公が渋るのをケチだと責める。


8052/5:2014/02/17(月) 17:30:47.27
後妻は、あなたに相応しい教養を身につけたいワ☆
また海外に行く時の為にネ☆と雇った英会話教師の若い米人と浮気しているらしい。

後妻は外国かぶれで、パリに本店があるという高級パン屋の
「バゲットという固い棒パン」をわざわざ買いに行く。
朝食はこれと「カフェオレと称する牛乳入りのコーヒー」ばかりで、
後妻は気取った手つきでバゲットを千切りカフェオレに浸して食べている。
主人公は納豆と味噌汁の朝食が恋しくてならない。

バゲットは放置すると乾燥して固くなり、
主人公は一度切り口で手を切りそうになった事がある。
なので、蒸かして柔らかくして食べる。


807 3/5:2014/02/17(月) 17:33:24.19
主人公は、再婚を焦りすぎたと後悔した。

ある日、英会話教師の米人青年が思い詰めたような顔で訪れ、
実は後妻に誘惑されて浮気している、自分は捨てられかかっていて
後妻は別の外人を誘惑している、と懺悔した。

主人公が Did you fuck her?と聞くと、
米人は卑語に気圧されたように肯定した。

密会の為に偽名で家を借りていると白状したので案内させると、
台所の戸棚にバゲットがあった。
若い頃剣道を習っていた主人公は
固くなったバゲットを米人の頭に降り下ろし、殺害。

主人公はバゲットを持ち帰り、蒸かして食った。
買い物帰りの後妻にすすめると、後妻も食った。


808 4/5:2014/02/17(月) 17:37:04.22
事件発覚。
密会の家には食べかけのバゲットが残っていた。
ああこれフランスパンですねホラ外人が好きな杖みたいに長いパンがあるでしょう
実は女房が最近外国かぶれでねこれだけ固けりゃ…という刑事同士の話もあり、
食べかけのパンは鑑定にまわされ、本格的なバゲットを焼く高級パン屋が特定され、
バゲットを定期的に買う主人公夫妻にたどり着いた。

後妻はわかりやすい嘘で主人公のアリバイを証言したが
すぐに嘘とばれ、主人公は逮捕。

夫婦愛は感心だがなぜあからさまな嘘を、と尋問された後妻は
けろりとした顔でよどみなく答え、刑事を呆れさせた。


809 5/5:2014/02/17(月) 17:40:20.46
「主人は年寄りだからどうせもうすぐ死にます」
「逮捕されたらナントカ協会を馘になってしまいます」
「ナントカ協会副会長未亡人とただの老人の未亡人では、
 巡り会える男のレベルは雲泥の差です」
「私はこのとおりまだ若いのです。ナントカ協会副会長未亡人として、
 少しでも上等な次の夫を見つけたいのです」

なんかね、加藤茶を連想しちゃってね…


810 本当にあった怖い名無し:2014/02/17(月) 17:44:44.25
バゲット撲殺の時点でギャグにしか見えなくなっちまったww
稀に見るクソ硬いバゲットだったのか
外人の頭蓋骨が赤ちゃん並だったのかどっちだ

811 本当にあった怖い名無し:2014/02/17(月) 18:09:55.64
めちゃくちゃ固いパンは実在するらしいな
他のミステリでも凶器に使われてた

 

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