ホーム » 小説 » 小説/あ行 » 宇宙の関所(星新一)

8361/2:2014/02/18(火) 16:02:19.92
星新一の短編

宇宙開発が進んだはるかな未来。
宇宙から地球に帰還する船は必ず寄航し、
様々な検査検閲を受けなければいけない宇宙ステーションがある。
地球に害をなす病原菌や外来生物、危険物質を排除し、
謎に満ちた宇宙から清潔な美しい地球を守る為に
宇宙ステーションの艦長はあらゆる権限を与えられている。

この日帰還した宇宙船クルーに熱にうかされたような奇妙な表情がある、
と思った艦長は健康診断と称して全員を数日引き留めた。
我々はすこぶる健康だし危険な積み荷などない、
通常の検査で十分ではないかと詰め寄るクルーをなだめすかし、
数日後に奇妙な表情が消えたので帰還許可を与えた。


8372/2:2014/02/18(火) 16:04:56.90
数日後。
宇宙ステーション艦長は、地球から飛び立った探索船に寄航命令を出した。
お前らは帰って来る船に目を光らせてりゃいいんだ越権行為だ、
と詰め寄られた艦長は、全権を与えられているからと押し切り、
武器を取り上げ丸腰で探索に向かわせた。

艦長以下宇宙ステーションのクルーは、
熱にうかされたような奇妙な表情を浮かべていた。
謎に満ちた地球から清潔な美しい宇宙を守るのだ、という決意に満ちた表情である。

 

妖精配給会社 (新潮文庫)
妖精配給会社 (新潮文庫)


後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...