魔法の薬
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50 名前:43 投稿日:01/12/05 20:05
- 漫画であった話だけどいい?
ある女性がひとり、自殺を決意していた。 
 婚約者に婚約破棄されたのだ。理由は聞かせてくれなかった。
 すっかり人間不信になり、勤務先の大学からこっそり青酸カリを調達。
 「もう、これで何もかもお終い。楽になれる...。」
 部屋に戻り、涙ながらに身のまわりの整理を始める。
 そこへ遊びに来ていた親戚の女の子が入って来た。
 女の子は彼女になついており、遊んでくれとしつこくせがむ。
 その節に青酸カリの小瓶を落としてしまう。
 「これなーに?!」無邪気に訊ねる女の子。
 「うるさいわね!あっちへ行ってちょうだい!」
 思わず叫んでしまった彼女はハッと我に返る。
 「ごめんなさいね。お姉ちゃんちょっと疲れてて...。
 これはね、魔法のお薬よ。嫌なことも忘れて幸せになれるの。」
 ...その時彼女は、母親に郵便物を出しに行ってくれと呼ばれる。
 最後だからそのくらいのお使いは良いだろうと出掛ける彼女。
 小瓶は机の上に置いたまま、帰ってきたら...と。彼女が道を歩いていると、婚約者が待っていた。 
 「何故?」逃げようとする彼女に謝る彼。
 「僕が悪かった。(何だか忘れたが事情があった)
 許して欲しい、結婚してくれるかい?」
 抱擁しあう2人。ハッピーエンド。「ふふ、さっきまで死のうとしてたなんて馬鹿みたい」 
 家に帰ると女の子が待っていた。
 「お姉ちゃん、紅茶いれてきたわ。元気になってね。」
 ...さっきは冷たくあたってしまって悪かったわ。
 今度の日曜にはこの子も連れて彼と遊園地にでも行こうかしら。
 紅茶を口に含み、しばらくして彼女は苦しみながら倒れてしまう。「お姉ちゃん...?」 
 女の子の手からは、あの魔法の薬が...。これも大したことなかったかな。ごめん。 
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51 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:01/12/05 22:39
- >>50
 悪くないね。アウターゾーンに出てきそうな話だけど。
 お疲れ様。


