ホーム » 小説 » 小説/あ行 » 裏切る時計(横溝正史)

596 名前:1/2 投稿日:2005/07/02(土) 22:28:17
横溝の短編だったような気がするけど、後味悪かった話。

有る男がいた。申し分ない嫁と、質素ではあるけれど幸せに暮らしている。
しかし、最近嫁の様子がおかしい。心配事があるような、隠し事があるような
何か言いかけては口を閉ざすことも多くなった。

ある日男は嫁の割烹着のポケットから新聞の切抜きを見つける。
それは死体が見つかり、殺人事件として捜査、という記事だった。
男はその記事に驚愕する。
男は昔殺人を犯し、死体を隠していた。明らかにその死体だった。
(詳しい内容は忘れたけれど、その男は殺されても仕方がないようなろくでもない男で、
 男には年老いた母親がいて、自分が面倒をみないと母親が路頭に迷うような状態なので、
 自首をせずに死体を隠す事にした)


597 名前:2/2 投稿日:2005/07/02(土) 22:28:53
嫁は何か言いかけては黙り込み、塞ぎこむようになる。
男は嫁に自分が人殺しである事を知られた、
嫁が好きであるからこそ嫁に嫌われるのが怖かった。

ある日、何か言いかけた嫁を男は思い余って殺害してしまう。
嫁は偶然にも事故と言うことになり、男は喪主として葬式を行う。
二人が中のよい夫婦であったことを近所の人は皆知っている。誰も男を疑わない。

葬式で嫁と仲が良かった近所の女性が泣きながら言う。
「ずっと子供が欲しくて、子供ができなくて、
 子供ができるようになるという病院の新聞広告をずっと持っていて、
 治療に行こうかと悩んでいた。旦那さんにも相談してみたら、と言ったんだけど、
 恥ずかしいから言い出しにくいといつも新聞広告を見てため息ついていた」

夜、男は割烹着のポケットから取り出しておいた新聞記事をひっくり返す。
そこには不妊に悩む人の病院の広告があった。


599 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/07/02(土) 22:37:47
可哀想すぎだ…

 

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