二十歳のおもひで

910 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/07/07(木) 01:25:48
母方の祖母が喉頭癌で危篤になった時、
まだ意識がある祖母が筆談用のスケッチブックを指差した。
母がスケッチブックを支え、祖父が祖母にペンを渡すと何やら書き始めた
そこにはカタカナで
「ブツダンノヒキダシノオク」って書いてあった。
母は泣きながらウンウンって頷くと祖母はそのまま臨終。

葬儀を終え、初七日を迎えた日に祖父と母と母の姉妹達が集まって
祖母の書き残した言葉に悩んでいた。
母の実家にも叔母達やウチにも仏壇なんて無い。
錯乱してたんだろうって事でその場は終了。

が、後日母の実家にある古い物置(崩壊しかけた蔵)に布団に包まれた
小さな仏壇が見つかった。
昔から祖母がその物置の鍵を管理してたので祖父も母も叔母達も初めて入ったそうな。

みんな株券かなあ?とか、小さいから貸し金庫の鍵とかじゃ?など勝手な事を言い合ってた。
母が仏壇の小さな引出しを開けて奥を探ると出てきたのは
真っ黄色に変色した若かりし頃の祖母のヌード写真だった・・
写真の裏には達筆で
「二十歳のおもひで」と記されてた('A`)


916 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/07/07(木) 03:30:03
>>910
ゴメン、ワロタわw
当人達にとっては後味ワルーなんだろうけど、
なんて言うか微笑ましい様な気がしないでもないな。

917 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/07/07(木) 03:45:04
うちのおじいちゃんの写真思い出した
若い頃の写真で、水着を着て遠い目をして海の岩場に腰掛けてる写真
カコイイナーとか思ってると隅の方に達筆な字で何か書いてあったからよく読んでみると
「我輩の肉体美、惚れるなかれ」って書いてあるの

私が生まれる前に死んじゃったおじいちゃん
一度でいいから会いたかった