ダーク・ブルー

365 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/08/20(土) 13:31:16
戦時映画なんだけど、
題名が『ブルー○○○』だか『○○○ブルー』っていうのが、
後味悪いというかモヤモヤ感が…
ビデオのあらすじだけ読むと、戦時ものの男同士の友情を描いた映画かと思ったんだけど。
まぁ友情には違いないんだけどさぁ…
ちょっとあらすじ書きますよ。

366 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/08/20(土) 13:31:58
時は第二次世界大戦時。ヨーロッパの片田舎。
純で勝気で元気な青年リック(←仮名、忘れちゃったから)、
鷹揚で芸術家肌で渋みのあるボブ(←仮名、やっぱり忘れたから)。
2人は20歳ほど歳が離れているが大親友。
ボブの歳若い恋人や村人達と共に、穏やかな生活を送っていた。
やがて戦争が激化。リックとボブも戦闘機乗りとして戦争に志願。戦線に赴く。

戦線の宿営地でも仲の良い2人。戦友達とも気が合い、士気は高まっていた。
ある大雨の夜、用事で一人外出していたリックの車が故障。近くの邸宅に駆け込み、一夜の宿を求める。
邸宅には、栗原小巻似の美しい女性エレン(←仮名、これも忘れたから)が一人で暮らしていた。
エレンの夫は海軍の将校だが、戦場で行方不明に。生死も判らない夫の帰りを彼女は一人で待っていた。
リックは、持ち前の陽気さでエレンの寂しさを慰める。純で一途はリックは、一目でエレンに恋をしたのだ。
戸惑いながらも、その夜リックと床を共にするエレン。


367 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/08/20(土) 13:32:32
宿舎に帰り、ボブにエレンのことを話すリック。
『とっても素晴らしい女性なんだ。ボブも会ってよ』
休暇の日。リックと一緒にエレンを訪ねたボブ。
楽しく昼食を共にする3人だったが、ボブもまた、エレンに恋をした。そしてまたエレンもボブに…

後日、一人でエレンの元を訪れるボブ。
『リック…あの子はいいだわ…だけど』とかなんとか言いながら、ボブと床を共にするエレン。
こうしてボブとエレンとは逢瀬を繰り返した。
2人の仲を知らないリックは、恋人としてエレンを想い、親友としてボブを慕い続ける。
しかし、リックがボブとエレンの仲を知ってしまう日がきた。
怒り狂うリック。親友に裏切られ騙されたという思いは強い。リックとボブの仲は壊れ始めた。

そんなある日、2人に出撃命令が下った。戦闘機に乗り込んだ2人。
空戦中、前を飛ぶボブを、後ろからリックが撃った。弾はボブの機体をかすめ事なきを得るが…
宿舎に帰ると、リックに殴りかかるボブ。
『お前、殺したいほどオレが憎いのか!!』
しかしそれはボブの誤解だったことが判明。リックは、ボブの後ろから彼を狙う敵機を撃ち落し、ボブを救っていたのだ。
言葉もないボブ。リックは無言のまま宿舎を出た。


368 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/08/20(土) 13:33:05
そしてまた出撃命令が。
リックの機体が撃たれた。脱出は不可能。
『リック!リーーーーック!!』
ボブの無線機の向こう側から、リックの最後の通信が。
『ボブ…生きるんだ』
歳若く、一途で純な青年は、青い海に消えていった。

リック亡き後、再びエレンの元を訪れるボブ。
庭先のエレンに声をかけようとするが、彼女の側にはに車椅子の男性がいた。
生死不明だったエレンの夫が帰ってきていたのだ。
『知ってる人かい?』
『さぁ…知らないわ』
夫婦は邸宅の中に消えていった。ボブの恋も終わったのだ。

故郷に一人帰ったボブ。帰りを待っているはずの恋人の元を訪れるが、
彼女は村の男性と結婚し、子供もなしていた。
そして彼は(なんでだったかわかんないんだけど)捕まり、ポーランドの収容所に送られた。

めでたしめでたし。


369 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/08/20(土) 13:37:09
セリフの部分は脚色です。でもああいう感じの言葉を言っていた憶えがある。
横恋慕したボブが、まったくリックに罪悪感を感じてないあたりがモヤモヤした。
それから、『夫がもし下半身付随でセックスができない体だったら、また違う男を
漁るのかなぁ、このあばずれは…』
などと感じてしまった。
なんといっても、あの純情なリックが死んじゃったのが後味悪い。

372 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/08/20(土) 14:04:32
親友同士が同じ女性を好きになって云々…
なんてことは、世の中に沢山あることなのかもしれないけど、
このボブはさ、なんかホント、『下の締りのないやつ』って印象にしかならなかった。
人格的に人の好さそうな人と描かれているから、尚更なのかもしれないけど。
リックが死んじゃった後、エレン会いに行った時も、ホクホクとした感じだったよ。
そのように感じちゃったんだよ。

380 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/08/20(土) 17:31:39
>>366-368は「ダークブルー」って題名だった。
なんか、ジブリが宣伝してたんだって。あんな映画を。

421 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/08/21(日) 10:10:44
>>368
英米軍の捕虜の収容所があったのよポーランドに。
アウシュビッツにもそういう捕虜のための区画があって、
そこは赤十字が視察に来てもモウマンタイなように運営されてた。
多分その兵士は撃墜されて捕虜になったんだろうな。

433 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/08/21(日) 20:36:37
>>421
横槍ゴメソ

前提が、まず2人はチェコ人。
でもチェコは早々にナチスドイツに降伏したからこの2人のパイロットは
家族やなんやを捨ててまで祖国から脱出、イギリスに亡命して
ドイツ軍と戦う。

んでその間のことが>>368

で、その後連合国側の勝利でWWⅡが終了。
ナチスドイツから解放された祖国に帰るも、チェコは共産圏になっていたため、
資本主義圏にいた主人公は強制収容所に入れられる。

どっちにしても後味は悪い。


435 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/08/21(日) 21:26:17
>>433
なんでそんな終わり方すんのか分からんな。
ジョン・カーペンターみたいに最初から続編を造るために
そんなエンディングにしたのかな?
まあジョンの場合は一作目が売れなくて結局続編無しが多いような気がするけど。

438 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/08/21(日) 22:41:40
>>435

続編もなにも。
モデルになったパイロットがいる話らしい。
この映画が出来た当時は、共産時代にえらい目にあったひとの名誉を取り戻そうみたいな運動があって
その流れで出来た映画だったと思う。
変にハッピーエンドにされるより、後味わるくともこっちのエンドの方がいい気はするが。

 

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