まつざきあけみ
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654 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/09/09(金) 21:09:07
- まつざきあけみ…だったと思うんだけど、後味悪かった少女漫画。
見たトコ江戸時代の良家のお屋敷、みたいな家にきれいな少女がすんでいる。
両親はいないが、忠実で優しい家臣に囲まれている。
お嬢様を幸せにお育てするのが使命との事で、お嬢も割りと素直な明るい子に育っている。
屋敷から出た事はないが、広くて遊びには事かかないし幸せ。それに最近は
美形のおつきの少年が気に入っていて、周囲も暖かくみている。
ところがある日、少年が顔に包帯をしている。うっかりケガをしたという。
心配する少女。「早く治して、おまえの顔をみせておくれ」
だが何となく少年の反応は歯切れが悪い。しばらくすると、他の者たちも
どこかしらに包帯や傷の手当らしい事をしている。少女は何ともないのだが……。
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655 名前:654つづき 投稿日:2005/09/09(金) 21:11:01
- ここで、話の舞台が、未来の荒れ果てた地球である事が読者に明かされる。
人物は、少女以外は全員ロボット。人類は死に絶え、少女は最後の生き残りなのだ。
彼女の両親は、テクノロジーに頼らない時代に娘を生かしたいと考え、
(お約束の)放射能や汚染大気から遮断されたドームをつくり、そこに
江戸時代の田舎屋敷のような住まいをしつらえて、あとをロボットたちに託したのだ。
最後の人類に、外の絶望的な世界を知らさず育ててほしい。幸せにして欲しいと。
屋敷は、ドームの中央。だが汚染された外気は除々にドームにも入り込み、
壁の近くから残った自然を侵していた。それはロボットたちの、人に似せた弱い外皮を腐食させ、
だんだん動きも鈍くしていた。ロボットを直す資材の余裕などはない。少年の顔は戻らないのだ。
夜、ロボットたちは相談する。彼らは、何をしても少女に外の事を知らせず、
汚染から守らなくてはならない。彼らは決めた。少女の両眼を潰す事を。
そうすれば、腐食された少年の顔に気づかずにすむ。少女は幸せなはず。
大気の汚染はせまって来ている。もうすぐ、遠くまで遊びに行かれては困る事になる。
「その時は、両足を折りましょう。」安全な食べ物や空気も無くなってくる。
その時は、食べたり呼吸したりしなくてもすむように……。
それで少女は幸せなはず。どんな手段を使っても少女を守る。それが彼らの使命なのだから。まつざきあけみと言えばかつては耽美なムード漫画の旗手、
後味悪いホラーも得意なベテランだが、たまに意表をついてSFやると、
クラシックなタッチでいきなり暗~い未来を描くので後味悪~
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673 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/09/10(土) 03:18:59
- >>654-655
うわ~、多分それ読んだことあるかも。旅先の旅館にあった雑誌で読んだから
タイトルも作者も覚えてないけど、オムニバス形式の連載っぽい話だったような。自分の記憶だと、確かこんな感じ。
時代や少女がお屋敷に住んでること、村人の傷なんかは>654さんと全く同じ。
村は周囲を山に囲まれていて、少女は山の向こうの世界をこの目で見たいと
いつも思っていた。淡い想いを寄せている幼なじみの少年に話しても「この村で
生きてこの村で死んでいくのが一番だ」みたいに言われて取り合ってもらえない。で、ある日村人たちに内緒で山に向かうんだけど、峠をもうすぐ越えて向こう側が
見えるというところで運悪く足をけがしてしまう。結局、村人たちに助けられて
村に戻るが、少女は二度と歩けない身体になってしまう。幼なじみの少年は
それでもいつまでも一緒にいると優しく言ってくれるが、それを見ながら
村人たちがこっそりとかわす会話から以下のことが分かる。実はその村はとある惑星に不時着したロケットに乗っていた科学者が生き延びる
ために惑星上に作った人工施設で村人は皆ロボットであること、少女は科学者の
一人娘で科学者が死んだ後は唯一の人間であること、その星の未知のバクテリアの
せいか村人の人工皮膚が腐食し始めていること、とりわけ幼なじみの少年は
顔の腐食がひどく包帯で隠すのも限界が近いこと。最後は、少女が歩けなくなったのはかえって良かった、少年の顔の腐食に気づく
前に失明させてあげるべきだろう、などと村人たちが会話するところでおしまい。
荒涼とした月面みたいなところにぽつんとクレーターのような感じで村が小さく見える
カットがあって、それが少女のおかれた絶望的現実と、そのことにおそらく気づかずに
一生を終えるだろう少女のことを思い起こさせてやりきれなかった。多分同じ話だと思うんだけど、一度しか読んでないので>654さんの方が正確かも。
もう一度読んでみたいなぁ。
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675 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/09/10(土) 04:23:06
- >>673
朝日ソノラマのハロウィンコミックから出てますよ。
「まつざき あけみ著」で。
タイトルは数冊出てるから忘れたけど。
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684 名前:675 投稿日:2005/09/10(土) 17:30:34
- 「まつざき あけみ」は面白いと思いますので他のもどうぞ~。
初期の方が特に面白いかな、個人的には。
ハロウィンコミック以降は同じ話の焼き直しみたいでイマイチかも。