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13 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/09/15(木) 04:23:48
ある映画の話

凶悪な死刑囚がいて、死刑を執行される。
だが、死んだはずの死刑囚はフェイクの薬物を投与されて生かされており、死体安置所で目が覚める。
当然、意味が分からず「???」な死刑囚。すると、死刑囚を取り囲むスーツの男達の一人が
「我々はある新薬を開発、研究をしている企業なのだが、君に臨床試験の被険者になって欲しい」と言う。
その新薬とは飲むだけで凶暴な人格を矯正し更正させるという夢の新薬だった。
初めの内は研究所で開発者である博士を騙して脱走を試みたり、嘘をつき暴力を振るうの悪行三昧。


14 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/09/15(木) 04:36:00
しかし、薬物を投与し続けるにつれ少しづつ死刑囚に変化が現れ、
凶暴だった死刑囚が涙を流し、犯した罪を後悔し始めた。
ついには普通の生活が出来る程に更正し、博士は成功を確信する。
だが、元死刑囚は投獄される前にマフィアと揉めており、マフィアに命を狙われる。
そして、マフィアに誘拐される際に元死刑囚を監視していた企業の人間がマフィアに射殺される。
誘拐された元死刑囚は、なんとか逃げ出すが企業の人間は
当然監視役を殺し逃げたのは元死刑囚の仕業と考え、無かった事にするべく元死刑囚を探し始める。

16 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/09/15(木) 04:50:19
頼る人間が居ない元死刑囚は、博士に電話を掛け訴える。
「殺したのは俺じゃない!信じてくれ!マフィアの車が目撃されてる筈だ!」
博士は裏を取り、殺したのは元死刑囚じゃないと信じる。
そして、家に帰ると元死刑囚が居て「助けて欲しい」と言う。
だが、博士宅に元死刑囚が居るとタレコミが有り、企業の人間達が駆けつける。
いったん、博士はキッチンに元死刑囚を隠し知らぬ素振りで、現場に来たお偉いさんと話し始める。
博士は「確かに新薬の効果は有った!だから、彼が殺したんじゃない!」と元死刑囚を弁護する。

19 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/09/15(木) 05:04:35
すると、お偉いさんは言う
「効果がある筈は無い…なぜなら、彼に投与されていたのは、新薬では無く…ただの糖分だからだ!
 …臨床試験には被険者の半数には偽物の薬を用いる事がある。
 本物の新薬を投与されていた被険者は皆、副作用により死んだよ。」
愕然とする博士、だが確かに死刑囚は変わっていた、それは思いこみ(プラシーボ効果)によるものだったのだ。
博士はなんとか企業の人間を出し抜き、家から死刑囚を連れ出して、車で逃げ出す。
車内で博士が「このままでは君は殺されてしまう。空港から逃げるんだ。」

22 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/09/15(木) 05:18:51
だが、元死刑囚は「 でも、薬が切れたらどうするんだ!?」
そこで、元死刑囚は博士に真実を聞かされる事になる。
「ウソだ…。あれは偽物だったのか?」と言って信じられない元死刑囚。
博士が呟く「君にとっては本物だった。」
すると、企業の人間が乗った車に追いつかれ、カーチェイスと銃撃戦の末、湖に車ごとダイブする。
水没する車の中で必死に脱出を試みる二人。だが、博士のベルトが外れない、命を賭けて博士を助ける元死刑囚。
元死刑囚は、なんとか博士を助け出し博士を抱え岸へ。

26 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/09/15(木) 05:32:52
「大丈夫か?」博士を気遣う元死刑囚。
「早く逃げるんだ、空港に行け!」と金を渡す博士。
元死刑囚は立ち去ろうとする…、が元死刑囚は博士の方を振り向き
『…薬じゃない…。博士のお陰で俺は変われた。…ありがとう。』
博士は「…君自身の力だよ。さあ、早く行くんだ。」
そう、彼は本当に変わったのだった。
そして、空港に向かい歩きだそうとしたその瞬間、彼は博士の目の前で射殺されてしまう。
元死刑囚に走りより抱き抱える博士。
その時、元死刑囚は走馬燈を見ていた、子供の頃、悪事を重ねていた日々、そして博士との日々を。

27 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/09/15(木) 05:35:40
>26
ええええええええええええええええ!!!!!?????
そんな・・・・・・

28 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/09/15(木) 05:37:35
別段後味悪くならないなあ。
改心しても、償えきれない罪を犯したから死刑囚になったわけだし。

 

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