ホーム » 小説 » 小説/か行 » 暗い森の少女(ジョン・ソール)

738 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/25(日) 04:41:00
「サスペンスホラー」という煽りに釣られて古本屋で買った
「暗い森の少女」という作品(作者はイギリス人、翻訳もの)

舞台は1960年代の海辺の小さな田舎町、ポートアーベル。
コンジャー家は昔からこの町の支配層で(コンジャー岬、コンジャー通りなど
家の名前が岬や通りや港についていたりする)町一番の金持ち。
当然町の人たちから一目置かれている。

そのコンジャー家が所有する森で百年前、当時のコンジャー家の当主が
幼い娘を惨殺しその後自殺したといういわくがあった。

長いこと町に君臨していたコンジャー家だが、今は勢いも衰え町の人が思うほど金持ちでもない。
当主のジャックは先祖代々やっている事業を継いでいるがあまり上手くいっておらず金儲けに成功していない。
対して妻のローズは不動産会社(経営者はコンジャー家とは関係ない)に勤めているが、才覚が有り出世している。

この夫妻には二人の娘がいて名前はエリザベスとセーラ。
ある日、ジャックがセーラを例の森へ散歩に連れて行くが、それからセーラは精神に異常をきたし
まるで自閉症のようになってしまう。
苦悩しつつも娘を助けようとする夫妻。
だが、治療の効果はなく、それから一年後町の子供たちが次々と行方不明になる。
そう、森に棲む悪霊がセーラにとりつき子供たちをさらっては
森の中に掘った深い穴の中へと突き落としていたのだ。

しかし、この悪霊にとりつかれてる云々というのは、描写があるので読者にはわかるが
町の人たちやコンジャー夫妻は一向にこのことに気がつかない。
子供たちが次々いなくなる!どうしたら!?とパニックになりつつ右往左往するだけ。

そうこうするうち、その章は終わって、次の章は突然15年後(1970年代)
エリザベスはもう子供ではない。20代前半のブロンド美人に成長している。
15年前の連続子供失踪事件は迷宮入り。セーラの精神も正常に戻ってない。

そうだたまには屋根裏の掃除でもしようかなと思いついた彼女は、屋根裏に行く。
そこで100年前父親に殺された自分の先祖の肖像画と日記を発見する。
今度はエリザベスがその霊に取り付かれる。終わり。


739 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/25(日) 04:43:40
終わったように見えて実はまだ悪魔がいるというのはホラーの典型だから
それはいいんだが、コンジャー夫妻や町の人に全然悪霊という認識がなく
霊と戦うというところがないまま、また霊に取り付かれて終わり、というのが…後味悪い。

それにこういうのサスペンスっていうのか?謎解きはどこに?

 

暗い森の少女 (ハヤカワ文庫 NV 189)
暗い森の少女
(ハヤカワ文庫 NV 189)


後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...