ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その48 » 腹話術師に恋をした

743 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/11(日) 01:20:11
何となく雰囲気で、むかし読んだ少女漫画思い出した。舞台はフランスかどっか。
細かくはウロだけど、確かこんな展開。

主人公は、普通のウブな女子高生。ある時、友達と見に行ったサーカスで、
ハンサムな腹話術師の青年に恋をする。小さな人形を相方に繰り広げられる、
知的で楽しいおしゃべり、朗々とした語り、あるいは美しいシャンソン。
すっかり見せられた彼女は、友人たちの心配をよそにサーカスに通い詰め、
青年ばかりを見るようになった。だが興行は終わり、明日にはサーカスはいなくなる。
思いつめた彼女は、一回だけ青年と二人きりになりたいと思い、手紙を出す。
腹話術死に届いた手紙は、サーカスでは、彼の他には団長だけがそれを読む。
気にしないで出発しようと進める団長。だが腹話術師は会うという。
「テントの中で、二人だけで会いましょう。決して近づかなければ良い。
 あの娘も、この美しい顔が気に入ったのでしょうから、ただ会うのでよいでしょう」
心配する団長。その夜、胸をときめかせてテントに来る少女。中は薄暗く、
いつものように、人形とともに舞台の席にいる青年。少女は客席に座り、二人はたわいない話をする。
最後に握手をしたいという彼女を断り、別れを告げる青年。泣きながら帰りかける少女。
その時、少女の足にコードか何かがひっかかり、舞台の照明を倒す。
機材は青年を直撃。青ざめた少女の前で、青年は倒れる。
その顔や身体に、亀裂が走る。青年は微笑んだ顔のまま、バラバラになった。
悲鳴を上げ、意識を失う少女。静かになったテントに、静かな泣き声が。
泣いていたのは人形だった。人形はメーキャップ。こびとの彼こそが、
等身大の青年人形をあやつる腹話術師本人だったのだ。
彼もいつしか、毎日来てくれる彼女を愛していたのだ。だが自分の正体はあかせない。
「ただ、貴女と話がしたかったんだよ……あなたと……」
少女が友人たちに見守られ気づいた時、サーカスはもういなかった。
普通の生活にもどる少女。あの夜のことは夢か現実かはっきりしなかったが、
少女の耳には、夢うつつに聞いた悲しげな泣き声が、いつまでも残っているのだった。


745 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/11(日) 01:30:49
おぉ、懐かしい!デーモスの花嫁だな

747 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/11(日) 02:01:46
>>745
いや悪魔の花嫁と部分的には似てるけど違うんじゃね?

748 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/11(日) 02:15:03
醜い小男の人形と美形腹話術師が実は逆、って話は
ありがちパターンですからなぁ。

749 名前:743 投稿日:2006/06/11(日) 02:16:33
>>745>>747
読んだの随分前だけど、悪魔の花嫁シリーズではなかった。もっと前。
自分の読んだやつでは、主人公には恋愛関係ではないけど男の子の友人もいて、
その男の子は、途中から腹話術師の正体にちょっと気づいてたと思う。
少女が倒れたあと、女の子の友達はサーカスに乗り込もうとするんだけど、
男の子は「彼があまりに可哀想だよ」と言って止める。
女の子たちは、わけが解らずポカン、みたいな事だったと思う。

752 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/11(日) 08:18:28
犬木加奈子も同じような腹話術師ネタ描いてたなぁ。

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