ホーム » 小説 » 小説/や行 » 誘拐犯(山本文緒)

103 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/17(土) 00:29:20
山本文緒の「ブラックティー」っていう短編集のなかにある
「誘拐犯」という話が後味悪かった。長くなったらごめん

主人公は小学生の男の子。
彼には中学生の美人だけど気が弱いお姉さんがいる。

そのお姉さんがある日から、毎晩、布団のなかですすり泣く声が聞こえるようになる。
不審に思った主人公はある日、お姉さんの日記をのぞく。

するとそこには、お姉さんがサッカー部の先輩にラブレターを貰った事から
学校で女子にいじめられていること・そしてその苛めの事細かな内容が記されていた。

いじめの内容は日を追うごとにエスカレートしてゆき、(暴力にまで発展)
何とかお姉さんを助けたいと思った主人公は
お姉さんの日記に、一番よく出てくる、いじめの主犯格らしい
「小田切紀子」という女の住所を学校の名簿から調べ
家に直接、偵察にいくことにした。

早速、小田切紀子の家に偵察にいった主人公。
するとそこでクラスメートのルミに声をかけられる。
ルミと小田切紀子の家は隣同士でルミも、小田切の家には
あまり良い印象を持っていないらしい。


104 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/17(土) 00:30:10
早速、小田切紀子の家に偵察にいった主人公。
するとそこでクラスメートのルミに声をかけられる。
ルミと小田切紀子の家は隣同士らしくルミも、
小田切の家にはあまり良い印象を持っていないらしい。

そんな話をしていた時、小田切紀子の家から白い子猫が出てきた。
ルミの話から小田切紀子の誕生日に買ってもらた子猫ということが解かり、
この猫を誘拐して、お姉さんのいじめをやめさせようと思いついた主人公。

早速、子猫を誘拐し、学校の裏のキャベツ畑にある納谷に監禁してしまう。

そして、小田切紀子の家のポストに「いじめをやめろ」という内容の脅迫状を投函する。

しかし誘拐した子猫を不憫に思った主人公は
子猫においしいものを食べさせてやろう、と思い
家の鍋の中にあった今晩のおかずであろうカレイの煮物を子猫に与えてやった。

これでお姉さんの苛めは収まるだろう、と安心した主人公。
しかしその考えは甘かった。


105 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/17(土) 00:33:28
その日、お姉さんは泣きながら家へ帰ってきた。
「猫なんか知らない」と呟きながら

それを聞いた主人公は青くなった。
あろうことに小田切紀子はお姉さんが猫を隠したと思っているらしい。
晩御飯の時間になってもお姉さんは部屋から出てこない。

どうしたらいいのか、と必死に考える主人公。

(とりあえず子猫を返そう)
そう思いつつ食卓に並ぶと、テーブルに並ぶのは
カレイの煮物ではなくてコロッケだった。

「…あれ?今日のご飯、お魚じゃないの?」

母親にそう尋ねる主人公。
すると母親は

「ああ、あれは先週煮たやつよ、もう悪くなってるから捨てなきゃ」

という。
再び青くなる主人公。家を飛び出す。

監禁場所の納谷へ駆けつけた主人公。
しかしすでにもう子猫は冷たくなってしまっていた。


106 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/17(土) 00:35:11
そこへ誘拐の内容を知っているルミがやってきた。
どうも子猫のことか気にかかっていたらしい。
しかしすぐに子猫が死んでいることに気付くルミ。
主人公が殺した、と思ったルミは

「殺しちゃうなんてひどい!」と

叫び監禁場所を飛び出していった。

一晩中、子猫の死体を見つめる主人公。
やがてダンボールを探し、子猫の死体を
ダンボールに入れ小田切紀子の家へそれを届けにいった。
大騒ぎになる小田切家。
ついには主人公を警察につれていく!と言い出し交番へ連れて行かれてしまった。
しかし主人公の家族が主人公が行方不明になったと
交番へ届けを出していたためすぐに主人公の身元はすぐに割れてしまい、
あっさりと母親とお姉さんを交番に呼び出されてしまう。

お姉さんは主人公に「なんてことしてくれたのよ!」と怒鳴る。

小田切紀子はお姉さんに「猫を返せ!」とくってかかり

主人公たちの母親同士は、言い合いになり

事態は修羅場に。


107 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/17(土) 00:36:17
するとそこにルミとその母親がやってきた。
何かルミが伝えたい事がある、とルミの母親が静かに言った。

主人公の頭の中にはルミが、さっき叫んだ言葉がエコーしていた。

しかしルミは今にも泣き出しそうな顔で

「カッちゃん(主人公の名前)は悪くないの!」とだけ言う。

沈黙する一同。
しかし主人公だけは頭の中で
「本当にぼくは悪くないのだろうか」と自問し続けていた…。

――――

というところで終わるんだけれどすごく後味が悪かったorz
読んだ後ズーンと落ちこんでしまったよ
長くなってしまってごめん。文章おかしいところあったらごめん。


108 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/17(土) 00:42:57
最後の最後でルミのほんの僅かだけど救い(?)の手が
出たことでちょっとだけ読んでるこっちも救われたかな

 

ブラック・ティー (角川文庫)
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