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147 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/17(土) 18:57:43
昔なんかの付録みたいな感じでついてた本の話。かなりうろ覚え。

舞台は昔の日本の村。
ぶくぶく太った男の子Aと、細くてガリガリな男の子Bがいた。
二人は、同じ女の子のことが好きで、とても仲が悪かった。
ある日、AとBの住む村の遠くにある島に化け物がいると噂がたった。
村人は、いつか自分達の村に襲ってくるのではないのかと恐れた。
そこでAがいかだで海を渡ってその島に行き、その化け物を退治してくると、村を後にした。
Aだけが英雄になるのは許せなかったBは、Aのいかだに乗りAについて行った。
が、嵐で波が高くなり、いかだは壊れ、AとBは気を失った。

(ここで、場面がAとBの帰りを待つ村人達に切り替わる。)

数日たっても二人は帰って来ず、村人達はもう諦めかけていた。
すると、浜の向こうから歩いてくる人の影が見える。駆け寄ってみると、そこにいたのはBだった。
村人が、喜びながら、Aはどこかと尋ねた。
するとBは哀しげに語り始めた。

嵐にあい、目がさめたら化け物がいると噂になっていた島にAと一緒に流れついていた。
が、食料がなく、いかだも何処かにいってしまったため二人とも餓死寸前だった。
そこに化け物が現れた。化け物は言った。


151 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/17(土) 19:14:45
AとBで相撲をとり、勝った方だけを村に帰してやる。お前らの村にも行かないと。
Bはもう諦めた。Aは太っていて体格がよく、自分は細くてガリガリで、勝ち目がなかったからだ。
Aは相撲を始めようと言った。Bは死ぬ覚悟をきめた。化け物の合図で相撲が始まった。
するとAはBの耳元で小声で言った。
『俺はお前に負けてやる。お前は生きて帰ってC(二人の好きな人)を守れ』そういってAは倒れた。
そしてBは気がついたらここにいたという。

村人たちはAの死を悲しんだか、Bの心の傷を哀れに思った。

だが…
それはBのついた嘘だった。真実はちがった。化け物などいなかった。

嵐で気を失い、Bが目をさましたら、化け物がいると噂の島についていた。
が、その時Aはすでに嵐のせいで死んでいた。
BはAを嫌っていたものの、Aの死を悲しんだ。
が、数日たち、食料もない小島でBも死にかけていた。
ふと横をみるとAの死体。

餓死寸前だったBはAの肉を食べ始めた。
手と足を食べ、満腹になったB。

そこでふと良い考えが浮かんだ。どざえもんと化したA。(水死したら体がぶくぶくふくれるらしい)


148 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/17(土) 18:58:46
BはAの手と足をなくした体を浮き輪にして村まで帰った。

だがそんなこと言えるはずもなく、Bは話をつくり、またいつもの日常を送った。


174 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/18(日) 00:18:00
>147
細部は少々違うけど、倉知淳の猫丸先輩シリーズ『海に住む河童』かな?
(創元推理文庫『日曜の夜は出たくない』収録)
シリーズ主人公の猫丸先輩が、元ネタの昔話を聞いて、
「実はこういうことだったんじゃないかな」と真相を推理する短編。

 

日曜の夜は出たくない (創元推理文庫―現代日本推理小説)
日曜の夜は出たくない
(創元推理文庫―現代日本推理小説)


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