ホーム » 小説 » 小説/か行 » ギフト 西のはての年代記I(アーシュラ・K・ル=グウィン)

605 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/09(土) 01:25:39
ル・グィンの「ギフト」
この物語の世界には、ギフトと呼ばれる特殊能力を持った人々が存在する。
動物の言葉を理解する力、人を従わせる力、人の命を奪う力…
村ごとに異なる力を持つ家系の人が住んでいて、それぞれの力でお互い牽制しあっている。
当然、攻撃的な力を持つ連中はそれを戦争のために使う。
主人公の少年は、力を持つ家系のはずなのになかなか発現しない。
父親はいつもそれを気にしているし、他の村に住む親戚にもバカにされている。
父親と狩りに言って木や地面を焼きこがしたり、言うことを聞かない子犬を死なせたりする事件があって、
実は強力な力が発現しているのにそれを操れないだけなのだということになり、少年は目隠しをされる。
目で見ることにより相手を害してしまうから。当然目隠しは決してはずせない。
それほどすごい力と言うことで、少年は皆に恐れられる。
物語の始めの方で目隠しをされてずっとそのまま話は進む。
彼の母親は美しかったため、相手にされなかったことを逆恨みした他の村の能力者に
ギフトを使われて衰弱して死んでしまうんだけど、そのいまわの際にも目隠しをはずせない。
そもそもその母を父がめとったいきさつも、女を手に入れるため若かった父たちが他の街に出かけ、
力をたてに住民を脅したときに、何故か自発的に着いてきた若く美しい娘が今の母親、というすっきりしない話。
母親は力を持たない家系だったため、主人公は力を持つ者の血筋を薄めないため
知的障害者のいとこと結婚させられそうになったり、
動物を呼び集めたりできる幼なじみの少女の力みたいのは、あまり高く評価されていないとか、
いろいろなことがあって最後、結局彼はなんの能力も持っていなかった。木を焼いたり犬を殺したのは、
息子に力があることにしたかった、そばにいた父親のしわざだった。
なのに3年間目隠ししていて、分かったのはそのことだったよ、と言う話。

この作者は「ゲド戦記」シリーズも巻を追うごとに後味悪い気がする。


609 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/09(土) 01:57:49
ル・グインってそんなのも書いてるのか。ゲド読んではまった人とか気分悪いだろうなあ。

 

ギフト (西のはての年代記 (1))
ギフト (西のはての年代記 (1))


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