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546 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/21(木) 13:40:23
これも阿刀田高「ナポレオン狂」

主人公の得意先に、金持ちも老人がいる。
その老人はナポレオンのコレクターで、真贋関係なく
金にものをいわせナポレオン関係の収集をしている。
老人宅に行くたびに、私設のナポレオン博物館につれていかれ
主人公は収集品をみせられうんざりしている。
そんな主人公のもとに、ある人物があらわれる。
その男は顔姿ともナポレオンにそっくりで、なおかつ
ナポレオンの生まれ変わりを自称していた。
主人公は、老人にその男を紹介する。
それから、その男の消息がつかめない。
老人宅に行っても、博物館に入らせてもくれないし
紹介した男のこともはぐらかされる。
老人宅をでるときに、ある本が目にとまる。
”動物の剥製の作り方”

これが本当に後味が悪いのは、小説の背景である。
この老人は粉川忠という人物モデルがいて、彼は
実業家であり、世界的に有名なゲーテ収集家でもある。
戦争中は戦地に赴く兵士に”ファウスト”を渡し
それが心の支えになった兵士もいる。
また、東京ゲーテ記念館をつくってもいる人物。
作者は彼に感銘を受け、後に小説を書いているが、あまりにも
気持ち悪い。

 

ナポレオン狂 (講談社文庫)
ナポレオン狂 (講談社文庫)


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