ホーム » 小説 » 小説/さ行 » 呪術師たち(西村寿行)

835 名前:1 投稿日:2007/12/10(月) 14:09:31
名前とか適当。

妻子もあり、平凡な中年サラリーマンの山田は
帰宅途中、得体の知れない老人に「死相が出ている」と告げられる。
老人の風体はいかにも本物の予言者っぽくて「馬鹿馬鹿しい」
「でももしかしたら……」とgkbrする。
帰り道、やくざに絡まれ殺されかける。予言は本物なのか!と思う山田。

次の日、「あれは偶然だ」と自らに言い聞かせながら仕事へ行く山田に
老人が車で突っ込んで来る(予言老人とは別)。山田、間一髪で助かる。
その後も不幸が山田を襲う。山田は憔悴し、ビクビク&鬱々な日々を過ごす。
だんだん真実味を帯びて来る死の呪いに、山田ノックアウト寸前。

山田の会社では派閥があり、木下派と森本派に別れている。
山田は森本派。木下派の木下は敏腕だが冷酷な男。
凡ミスを繰り返す山田に、木下は「使えない男」のレッテルを貼ろうとする。
でも山田はそれどころじゃない。近々出世出来そうだった事とか、
いつの間にか木下派が有利になってるとか、そんなのは今はどうでもいい。


836 名前:2 投稿日:2007/12/10(月) 14:10:29
老人の話では山田は数日で死ぬらしい。タイムリミットは刻々と近づいている。
なんとかして逃れたい山田は老人を捜しまわる。
やっと見つけた老人は、あっさりと「回避する方法なんかないよ」と言う。
それでもしつこく食い下がる山田に老人は、ある人物の話をする。
何でも仙術?を使えるすごい老人がいるらしい。今度は仙人爺を探し始める山田。

ほぼ諦めかけたころに見つけた仙人爺は、どっから見ても浮浪者。
でも威厳がある。縋り付く山田。仙人爺は「無理無理」と取り合わない。
「100万出す!いや、200万だ!」と、ほぼ貯金の全てを差し出す事を
提示する山田。仙人爺は「200万かあ~」とにやける。
山田は「こいつ、やっぱ怪しい!」と思いつつも、200万を払う事に。
山田が死を逃れるには、誰かにその死を押し付けなきゃいけないらしい。
「誰がいい?」と聞かれた山田は、木下を指名する。

その後、山田はすっかり元気を取り戻す。代わりに木下は日々憔悴していく。
死の呪いは木下に移動したんだ!と喜ぶ山田。初めて木下批判をしてみたりする。

が、木下は突然元気を取り戻す。木下の嫌みがパワーアップしている。
山田、混乱。そこでふと気づく。木下もまた、あの老人に会ったのではないか?
老人は仙人爺の事を木下に教えるだろう。木下は山田と同じに必死で探す。
木下もまた、仙人爺の力で呪いを誰かに転移させたのではないか。
そしてその相手は自分なのでは…、と。


837 名前:3 投稿日:2007/12/10(月) 14:13:14
そこまで考えて、山田は気づいた。

あの老人は詐欺師だったのだ、と。思えば出来過ぎていた。
やくざを雇ったのも老人、車も老人の仲間の仕業、他の諸々の中には
本当の偶然もあっただろうが、殆どは仕組まれたものだったに違いない、と。

警察に訴える事を考える山田だったが、すぐに諦めた。
老人達はもう町を出ているだろうから。
ひとつの町で2人も引っかかった。山田が200万。
木下も相当な額を払ったに違いない。

老人達が笑う顔を思い浮かべ、ついでに貯金も無くなり、
出世の道がも断たれた事(木下が死にかけてる時、木下批判をしたから)に
気付いた山田が、悔しさに身悶えながら終わり。


838 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/10(月) 14:14:10
なんか3部分が蛇足だな。

839 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/10(月) 14:26:16
>>838
うん、自分も読んだ時にそう思った。
でも作者はSFとかブラックジョークを書く人じゃなくて
実際に誰にでも起こりうる狂気とか、そう言うのがうまい人だから。
(例えば、引っ越し先の隣人が変質狂で…みたいな感じ)

呪いとか予言とか、現実はこんなもんでしょ…ってことなのかな、と。


840 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/10(月) 15:20:55
>>835-837
乙です~
読みやすいから、フツーに老人ら頭いいな!と感心してしまった。

オカ板的には霊能者による本物の呪咀もあると思いたいけど


856 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/10(月) 21:00:45
>>839
作者って誰ですか?

860 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/10(月) 23:02:23
>>856
この間亡くなられた西村寿行さんです。
何度かこのスレでも出てますね。

今調べてみたら、タイトルは「呪術師たち」でした。
ついでに、詐欺師の老人は仙人じゃなくて道士でした。
ラストも少し違って、山田(仮)は悔しさに悶えたあと、
老人達を捜して彷徨いながら、もしかしたらあの老人は
本当に200年以上生きている道士(と、予言爺が言っていた)なのかも知れない…
と思って終わり、でした。


862 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/11(火) 05:39:20
男根さま、おとこさま

 

双頭の蛇 (徳間文庫)
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