アイリーン・ウォーノス

709 名前:1/2 :2008/11/24(月) 00:02:35
実在した犯罪者、アイリーン・ウォーノスと、
その半生について書かれた本と、その自伝映画についての話。

海外では1993年、日本では1996年に発行された、犯罪百科より。
アイリーンはマスコミに『死の貴婦人』と渾名された、アメリカ最初の女性連続殺人犯。
悲惨な家庭に生まれ育ち売春婦となった彼女は、拳銃で7人の男性を殺害するが、
その全てを仕事中にレイプされた、またはされそうになったための正当防衛と主張。
逮捕後、再生派クリスチャンの女性の養女となり、弁護士をつけることが出来た。
養母となった女性は、アイリーンを『美しく、情け深い、素敵な心の持ち主』と語った。
同時に、彼女の元には彼女の人生を基にした映画・TV番組・書籍のオファーが殺到。
周囲は次第に、アイリーンを『金になる映画を撮るための素材』として見始めていた。
弁護士と養母は、正当防衛の訴訟を取り下げ殺人を認めることを勧め、アイリーンはそれに従った。
これによりアイリーンは死刑判決を受ける。
養母は「この州には死刑制度がある。もう何年かしたらあの子は神の御許に行ける」と興奮気味に語り
「私は最初の女連続殺人犯として、もっと売れる映画を作るように操られている」と語った。
『アイリーンの映画の著作権を得ようとする警察の姿勢』に懸念を示した巡査部長は
同僚からの嫌がらせを受けて辞職。後に彼の自宅に強盗が入り、アイリーン事件の資料だけを破損。
この事件について、警察は捜査を断っている。


710 名前:2/2 :2008/11/24(月) 00:05:12
アイリーンは次第に、死んでスターになることを期待された自分の役回りに不満を抱き始めた。
「養母が私を養女にしたのは、母親になるためじゃない。あの人達が欲しいのはお金よ。
 養母はいつも言っていた。『もし判決を受けなかったら、警察が映画に取れないじゃない』って」
アイリーンは、養母と弁護士が自殺の方法を教えたと言う。
仮に死刑を受けなかったとしても、彼女が自殺をすれば衝撃的なラストシーンが出来、
且つ、商業的成功を危険に晒す提訴権もなくなるからだ。
アイリーンは、刑務所から、警察と映画会社の間で交わされた契約書を探すように求めた。
その書類が見つかれば、もう一度正当防衛としての再審請求が出来ると考えたからだ。
そして、映画版権に関する盗聴テープの発見され、二人の警察官が左遷され、一人の事務主幹が辞職した。

本に書かれているのはここまで。
その後アイリーンは2002年に死刑に処され、2003年に自伝映画「モンスター」が公開。
アイリーン役を演じた女優は、その体当たりの演技を絶賛され、
アカデミー主演女優賞、国際映画祭銀熊賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞等を受賞している。


711 名前:本当にあった怖い名無し :2008/11/24(月) 00:33:54
>>709
犯人の女にも同情はできないが、一番性根が腐っていそうなのは養母と弁護士だな

713 名前:本当にあった怖い名無し :2008/11/24(月) 00:49:20
アイリーン・ウォーノスをWikiで調べてみたけど、養母の事なんて一ミリも書いてないんだね。

716 名前:本当にあった怖い名無し :2008/11/24(月) 03:54:17
養母は報道陣と一回インタビュー受けるたびに
正確な値段は覚えてないが、$500とかなんか金を請求していた。
お金を払わなけりゃインタビューに絶対応じなかったというから、
これだけでもかなり稼いでるはず。
そのあとアイリーンの死刑を待たずに行方くらましてる。
アイリーンの弁護士もなんか変な人だったし、
アイリーンの死後作られたTVのドキュメンタリーでは
彼女の元恋人がなんか嬉々としてインタビューに出ていたし、
なんかもう何もかもが後味悪い。

724 名前:本当にあった怖い名無し :2008/11/24(月) 18:17:59
>>709
実際に映画化権を売ったのは、同性愛の恋人ティリア・ムーアじゃなかったっけ?
しかもこのティリアは、アイリーンを裏切って警察に協力してた
で、映画ではクリスティーナ・リッチが可愛く演じてたしアイリーンが逮捕されてからも
庇い続けてたというから、どんな魅力的な女なんだろうと思ってたんだが、
画像検索して見たらこれがまた、目の醒めるようなデブスのおばさんだった

アイリーンの生い立ちといい、本人も含め周囲の人間のDQNさもみんなひっくるめて
後味悪すぎる

 

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