知らない人(大橋薫)

876 名前:本当にあった怖い名無し :2009/02/03(火) 02:20:46
友人に借りたマンガ。恐らく著者は大橋薫。

主人公の少女が、とある行き着けチャット先で仲良くなったメンバーに会うためオフ会に出かける。
少女はずっと引きこもりで、外出もほとんどしていないが
オンラインでは、実際とは全く違う明るい元気少女を演じていた。
初めてのオフ会・久々の外出で緊張しつつも、メンバーと思われる集団と合流し、オフ会は始まる。
緊張している少女に、優しく声をかけてくれたメンバーと話をしていく中で
このオフ会が、とあるメンバーを殺すために開かれた会だと知る。
その殺害ターゲットのHNは、正にその少女の使っているHNだった。
そして恐ろしいことにメンバーは、少女のHNどころか
本名、住所や電話番号の個人情報も徹底的に調べ上げていたのだ。
殺す理由も「ウザい」「KY」「ただのニートだから」と、とてもまともな理由ではないので
最初は冗談だと思っていた少女だが、どう見ても本気のメンバーを目の前にして、殺されると直感
自己紹介では嘘のHNを名乗るが、何気ない会話で本名を口走ってしまい、ターゲットだとバレる。
その途端にメンバーの態度が豹変、少女に容赦なく襲い掛かってくるが、
寸前でメンバーの中の1人の男が少女を助け出す。


877 名前:本当にあった怖い名無し :2009/02/03(火) 02:21:15
なぜこんなことになるのか、なぜ自分は殺されなければいけないのか
男に詰め寄る少女だが、そこで少女は男から、自分は多重人格障害者だということ
自覚のないまま、複数のパソコンからチャットへアクセスし、1人でチャットを繰り広げていたということ
少女の寂しいという思いで作りあげた人格たちが強くなりすぎて?、主人格の少女を消そうとしているということ
そして男は少女の家族から依頼されて、診察のためチャットに参加していた精神科医だと告げられる。
目の前のメンバー達=他の人格は少女だけに見える幻覚であり
実際にオフ会には少女と精神科医しか参加者はおらず、
精神科医には少女が1人で騒いでいるようにしか見えていなかったのだ。
現実と向き合うことを一切拒否る少女に
学校も何もかも長続きせず、自分では何も決められない、何事からも逃げてばかりだった自分が
作りあげた人格たちは今自分の手で消さないと、これからも何も変われないと強く諭す精神科医。
現実を一気に突きつけられ、興奮した少女は衝動的に精神科医をナイフで刺し殺してしまう。

その様子を見ていたチャットメンバー=他人格=幻覚は
「あいつが自分で何かをやったのは初めてだ」「自発的に行動が出来るんだ」
「じゃあもう自分達は必要がないんだ」みたいなこと言って、消えてしまう。
血まみれで倒れてる精神科医を前に、立ち尽くして呆然とする主人公。

精神科医に諭されるあたりで、あぁ他人格をやっつけてハッピーエンドなんだなと思ってたら
何か救いようのないラストがやるせなかった。
そしてもう1つ、主人公の少女がどう見ても女子高生なんだけど、
ラスト辺りで実は28歳ってのが明かされて二重に衝撃だったw

 

万能少女 (ぶんか社コミックス)
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