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509 名前:本当にあった怖い名無し :2009/06/24(水) 18:31:38
草上仁「命の武器」

地球は「カッコー」と呼ばれる侵略者に蹂躙されていた。
カッコーは霧状の精子を空気中に撒き散らし、触れた人間を全て妊娠させる。老若男女問わず。
カッコーの胎児は瞬く間に成長して分娩され、産まれた瞬間から精子を吐き散らす。
一度でもカッコーの精子に汚染された人間は、もうカッコーしか産めなくなる。

生き残っている人類は、カッコーに対しての望みのない徹底抗戦を行う「レジスタンス」と、
カッコーに降伏して彼らの「情夫/情婦」になることを選んだ「グルーピー」とに分かれている。
未汚染の人類はもはや絶望的なまでに少ない。

主人公はレジスタンスの女性。未汚染で、人間の胎児を妊娠中。臨月。
汚染されてない女性は「未汚染の人類を産み出す貴重な母体」であるため、
レジスタンスたちは総力を挙げて彼女(および胎内の赤子)を護衛している。
彼女自身も武器を取り、戦っている。

そのレジスタンスのコロニーがカッコーとグルーピーたちに襲われる。
同志たち(彼女の夫を含む)は戦死するか、汚染されて自殺するかで次々と散ってゆく。
彼らの犠牲と引き換えにカッコーの一時撃退に成功し、瓦礫と硝煙の中に独り残された彼女は、
激戦の中で生まれた娘に目をやる。

生まれたばかりの赤子の腹が、不気味に蠢いていた。

彼女は汚染を免れたが、娘は・・・
それを知った彼女は銃を取り、カッコーを宿した愛しい我が子を射殺する。

そして彼女は、改めて決心する。
また子供を産もう。可能な限り産み続けよう。
それが私の持てるただひとつの武器なのだから。


518 名前:本当にあった怖い名無し :2009/06/24(水) 23:01:59
>>509
伝染病ものは後味悪いなぁ。
生まれた赤ん坊がもう身篭らされてるとか、想像しただけで泣きたくなるな。

 

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