絵のない絵本/第十六夜(アンデルセン童話)
この本は、2~3ページ程度の短編 数十話の寄せ集めでできている。
後味が悪いってのとは少し違うけど、道化師の恋。
ある芝居小屋に、せむし男の道化がいた。
ずんぐりむっくりの彼の一挙手一投足はことごとく滑稽で、観客に人気があった。
生ま ...
絵のない絵本/第五夜(アンデルセン童話)
この本は、2~3ページ程度の短編 数十話の寄せ集めでできている。
その中で私が印象に残っているのは、玉座で死んだ少年の話
19世紀前半のフランス。
とある貧しい家庭に生まれた少年は、赤ん坊のころ
占い師に「将来は玉座で死ぬだろう」と予 ...
穴のある街(別役実)
ある街で、それはそれは大規模な工事が行われていた。
何か建物を建てている訳ではなく、ひたすら大きな穴を掘るというもの。
大規模な穴掘りは100年近く(うろ覚え)行われており、住民達は日々巨大な穴を掘り続けていた。
だが、住民はおろか役所の人間でさえも、誰1人と ...
白い小さなロケットがおりた街(別役実)
昔図書館で借りた本の中の短編。
ある日、とある街の軍の司令塔?が無線を受信する。内容からしてSOS。
仲間の飛行機かヘリがどこかに墜落したのではないか?と、隊員達は捜索。
すると街の外れに1台の綺麗なロケットが漂着している ...
きつねやまのよめいり(わかやまけん)
ある山にきつねの両親と5匹の娘が住んでいた。
ある日長女が嫁入りする事になり、親狐と共に山向こうの嫁ぎ先まで飛んでいった。
(何か不思議な力で空を飛んでくような挿絵が描かれてる)
またある日、今度は次女が嫁入りする事になったが、途中の山には高 ...
つんたあそびの はじまり(いとうひろし)
小学生の男の子が主人公
小学校でケンタという名前のニワトリを飼っているのだが、
うるさいし凶暴なクセに放し飼いだし、みんなに嫌われている
ある日、いつもけたたましく鳴いているニワトリの声が聞こえないことに気づく
探してみるとニワトリがい ...
きれいなはこ(せなけいこ)
こねことこいぬがきれいな箱を取り合っている。
喧嘩が高じてこねこは引っかき、こいぬは噛み付く。
すると箱からおばけが出てきて、
「お友達を引っかく爪は長くなれ」「噛み付く口は大きくなれ」
その通りになってしまい泣く二匹におばけは、
「じゃあおばけ ...
熊ちゃん(今江祥智)
今江祥智の「熊ちゃん」。
主人公の女の子は幼稚園児で、学生の兄と、会社員の父と、教師の母がいる。
女の子は家族に愛されていないわけではないが、
幼稚園のおむかえも、食卓での自分の話も(今日あったことを話す)全部一番最 ...
ぼくたべないよ(さねとうあきら)
ある日家に帰ると、イチゴの入ったかごが置いてある。
「こんな僕にも優しくしてくれる人がいるんだ」とライオンは感激した。
親切な人はそれからも毎日、色んな果物を置いていってくれるようになる。
だけどその優しい誰かさんは、
ライオンが狩りに出掛 ...
池のふちの道(桜井信夫)
主人公は幼少期に友人と一緒に、遊んではいけないと言われている危険な川に遊びに行った。
大人たちの警告通り、川は子供が遊ぶには深すぎて友人は溺れてしまった。
主人公は友人を助けることができなかった。
溺れな ...