赤いまんま
ある村はずれの粗末な小屋に、武家の奥方(未亡人)と幼い子供が住んでいた。
生活はかなり困窮していて、食べるのもやっとという有り様だった。
ある日、村の有力者の倉から小豆が盗まれ、村人達は犯人探しにかり出された。
村人が奥方 ...
地獄堂霊界通信/「地獄墜ち」(香月日輪)
「きつい嫁に仕える、すごく良くできた旦那さん」で通っていた男が、
妻と不倫相手の間にできた子供(生後数カ月ぐらい? 男は気付いてないふりをしていたけど、
本当のところは自分の子供じゃないと知ってたっぽい)を野犬にかみ殺されて、
妻が茫然としていると ...
おとなになれなかった弟たちに…(米倉斉加年)
空襲を逃れて疎開した「僕」、母親、まだ赤ちゃんの弟
農家の離れに住んで、食うや食わずのひもじい日常の中
それでも母親は弟の為にわずかの粉ミルクを手に入れる
「僕」は粉ミルクを盗み食いしてしまう
弟の唯一の食料だと知りながら、どんなに手に入りにくいものかを ...
いっしょに死んだ方がよかった
やっぱり、同じように東京から地方に疎開してきた小学生達がいて、
同じようにお手玉に忍ばせた炒り豆やくすねたビオフェルミンをかじって飢えをしのいだり、
家族に会いたくて泣いたりといった日常が語られる
地元のおじさんにもらったたった一つのリンゴを ...
チェブラーシカ
最近JRの広告に起用されたからか、よく見るようになったチェブラーシカ
元ねたをロシアの人形劇と勘違いする人がおおいが、本当は小説が起源
しかし、その小説は当時のロシアを連想の風刺的な内容が影響からか、非常に耐え難い表現がある
主人公のシカの連れ添いに ...
しばてん(田島征三)
子供のころ読んだのを思い出しながら書いたので違うところもあるかもしれませんが
しばてんとは小さな河童のような化け物で夕暮れの道端にふいに現れ
「おっちゃん、相撲とろ」
と言って怪力で大人を投げ飛ばすのが大好きだった
投げ飛ばされた男は足腰が立たなくなり一月は野良 ...
人魚姫(アンデルセン童話)
15歳の誕生日、海面に浮かび上がった人魚姫は、嵐に逢って難破した王子を助け上げ、恋をする。
王子に逢いたい一心で、魔女に救いを求めた姫は人間になる薬をもらう。
しかしその対価として声を失い、尾びれと引き換えに得た足で歩 ...
海王の花嫁
とある海辺の街に一人の少年が暮らしてる。
親はいなくて、祖父だったか叔父だったかと一緒だったと思う。
ある日、海辺に一人の少女が記憶喪失で打ち上げられ、なんだかんだあって
少年と少女は一緒に暮らす事になる。
少女はとても美しくて、少年は ...
おにたのぼうし(あまんきみこ)
鬼太は気の優しい黒鬼の男の子
人間に害なそうとか取って食おうとかは考えない草食系
ある日、病気の母親を看病する貧しい母子家庭を訪れる
おなかを空かせて、寒さを堪えて生活する彼女達を気遣い
角をかくす麦藁帽子をかぶって。
差し入れに ...
ガネーシャ
結構ある気がする。
女神が、沐浴を誰にも覗かれたくないからと息子に見張りを頼んだら、
帰ってきた夫の神がどこうとしない息子の首をはねたんで妻大激怒。
怒りを鎮めるためにそこにいた象の首をはねて
息子にくっつけてめでたしめでたし ...