邪魔立てする者(サキ)
祖父の代から喧嘩が絶えない2つの家。
双方とも野山を有しており、それぞれ頻繁に猟をしているのだが、
隣接しているため侵入したしないのいざこざが続いていた。
そんなある日、両家の若い当主がばったりと出会う。
咄嗟に二人とも銃を構えるも、殺人までする勇気はなく動きを止める。 ...
ガブリエル・アーネスト(狼少年)(サキ)
少年は狼の化身だった。犬歯を見せて獰猛に笑い、俺は人も食うと主人公を威圧する。
実際に、二ヶ月前に起きた村の子供の失踪事件も、彼の仕業のようだ。
逃げるように村に逃げ帰った主人公だったが、翌日隣家の婦人が
服を見せた狼少年を連れて「捨て子み ...
銀河を駆ける呪詛 あるいは味噌汁とカレーライスについて(田中啓文)
地球人が宇宙進出している時代の話。地球人の乗った宇宙船の集団が、宇宙人の乗った宇宙船と遭遇した
宇宙人は、昔人類が宇宙に送った地球人のデータ(フィクションじゃなくて、
現実で実際にそういうのを宇宙に出してるらしい)を見て、それからずっと地球人を探していたと言った
悪夢の棲む家 ゴースト・ハント(小野不由美)
元々「悪霊」シリーズとしてティーンズ文庫から出されていたシリーズの続編。
全体的にうろ覚えだけど、あらすじ自体は普通のホラー小説なため簡単に説明。
ある中古の家を買った母子に霊現象やポルターガイストが襲いかかる。
それの解決を依頼された主人公属す ...
キノの旅/絵の話(時雨沢恵一)
主人公が旅で訪れた街で、ある画家の描く戦車の絵が流行っていた
街の住人によると、その画家の絵は反戦を表現しているらしかった
「この絵に描かれている戦車に踏み潰される小さな花は戦争によって踏みにじられる尊い命を表現しているんです。
こちらの絵の朽 ...
黒い雨(井伏鱒二)
座席に腰をかけていた少年が、金壺眼の横に立っていた婆さんに席を譲った。
中学三年生か四年生ぐらいの少年である。
婆さんは感謝の気持ちか、または好奇の気持ちを起こしたのだろう。
その少年が話相手になろうとしないのに頻りに話しかけ、被爆したときの様子を聞こうと ...
午後のブリッジ(小松左京)
近未来、人口の増加で動物性タンパクを取ることを禁止してる世界。
「ポリネシアの奥さんが、こっそり貝を採ってきてくれた」ってのがハイソサエティーの自慢話になる世界。
ある日、主人公の下に「ブリッジの勝負に来ませんか、レートは5です」という誘いが来る。
凶暴な口(小松左京)
手元に無いからうろ覚えでスマン。
ちょっとネジが飛んだ主人公が、自分自身を淡々と食っていく話。
とはいっても、途中で死なないよう近未来の外科的療法を自分に施しながらそれをするんだが。
足をハムステーキのように食べるところから始まり、自分の腸で ...
基地はるかなり(城山三郎)
主人公は満州で現地の少年兵として基地で働いていた過去がある。
友達や知っている兵隊さんが戦死してしまい、自分が生きていることに罪悪感を持ち
働いて働いてお国の為に死なねばならんと、鉱山で懸命に働いていた。 ...
消された15番(歌野晶午)
一人の女が駆け落ちをした。
貧しくも幸せに暮らしていたが子供が生まれてすぐに夫が死んでしまった。
そこからは内職で家計を支え苦労に苦労を重ねて子供を育てた。
幸い忘れ形見の息子は優しくて真面目な少年に育ち、女は息子の成長が ...