ソード・ワールド2.0
主人公パーティの知り合いに、とても腕がよく美人な女性医師がいた。
とある珍しい薬が必要になって彼女に相談しに行くんだけど、
「材料さえ揃えば作れる」と言いつつもどこか自信なさげ。
話を聞いてみると、かつてその薬 ...
しあわせのわけまえ(浅川純)
(息子は同い年の子に乱暴ばかりしていて、主人公が泣きながら叱ったところ飛び降り自殺した)
自宅に来た保険勧誘員を見て、夫とこの勧誘員をくっつけ、
自分は離婚「される」側に回ろうと思いつく主人公。
この時点で主人公は ...
知らぬが仏(ヘンリー・スレッサー)
核戦争の生き残りの白人グループが船だか飛行機だかで、
南洋の汚染されてない小島に着くんだけど、人食い人種に食われてしまう。
この島は汚染されてないからここに住まわせろ、
って説明するのにガイガーカウンターを使うんだけど、 ...
正義(筒井康隆)
自分は常に正しいと信じている男がいて、どんな人と議論しても正論で論破し打ち負かしていた。
そんなことを続けているうちに彼には多くの敵もできたが、
彼は“自分は正しい、周りが間違っているのだ”と言って孤立しようとも満足していた。
そんな彼もと ...
地獄へのツアー(カトリーヌ・アルレー)
金と暇をもて余した中年男Aが冒険を求めて、
サハラ砂漠を横断して某国から某国へ向かうパーティーメンバーを募集する。
新聞広告を見て集まったのはイケメンB、冷静な女C、メルヘン喪女D。
CはAの装備を、準備が足 ...
戦慄の生理学(セシル・スコット・フォレスター)
ヒトラー政権下のドイツで、若くして生理学教授になった優秀な青年が重要な研究をしていた。
軍医の叔父は強制収容所に奉職していたが元々研究者志望だったので、研究内容を知らずに青年を応援していた。
青年は叔父に、研究内容は「恐怖の生理学的考察」で政府が実 ...
蔵六の奇病(日野日出志)
小さな村に住む頭が弱い蔵六は村人から日々からかわれる毎日だが、心が優しく絵を描く事が大好きな青年でした
とても美しい絵を描きますが、純粋さと集中力の高さを持ちもっと綺麗な色が出せないかと日々思っていました
ある日蔵六は謎の病気にかかります
全身が腫瘍に覆われ人間とは思 ...
静寂の通路(小松左京)
近未来の東京。蒔田の妻、京子は二度目の流産をした。
病室を見舞った蒔田は、
「僕と田村、どっちの子なんだい?」
と悪気なく言う。
京子は、
「こんな時にひどいわ、今度は間違いなくあなたの子よ」
と言う。
夫婦が互いに” ...
少年と犬(ハーラン・エリスン)
舞台は「北斗の拳」の世紀末的な感じ。大きい戦争の後、人類の文化レベルが何段階か退行した世界。
この世界では兵器として犬の品種改良が進んでいて、
人間とテレパシーで意思疎通ができるようになってたり、普通の犬よりずっと長寿で生命力も強い。
そんな世界で主人 ...
宗国屋敷(小松左京)
宗国(ソウコク。ムネクニではない)は広い庭に囲まれた茅葺きの家に、
たまとゆきの二人の美女と下男の作造と暮らす。
と言っても、週末の二日を過ごすだけだが。
たまとゆきは透き通るような肌をした美しい娘で、宗国に献身的に仕えている。
宗国は曾祖父の遺品の日 ...