生きながら火に焼かれて(スアド)
旦那が先に死んだら奥さんは殉死しなきゃいけないし、しかも火あぶりで、火は嫁の親族がつけなきゃいけない
殉死しない場合は、暗くてジメジメした家の離れに一人で閉じ込められ、食事は水とチャパティのみで一生を過ごす
80年代には禁止されてんだが、それでも地方では未だ ...
心からの賛辞のつもり
書いたのはオッサンだったのは間違いない。
恋愛絡みのエッセイだったけど、その中で知人の話、として
知人の所に若い青年が相談に来たのだが、その内容が
・彼女がレイプされてしまった
・心を病みかけた彼女に献身的に尽くし、なんとか立ち直った ...
剣客商売/待ち伏せ(池波正太郎)
老中・田沼意次の屋敷へ剣術指南に通っている秋山大治郎は、父の知人宅へ寄った帰りの夜道で
仇討ちを名乗る若者らから襲撃を受けた。どうやら人違いだったようで、応戦して誰何すると若者らは去った。
大治郎は、同じ知人宅に自分と背格好の似た訪問客がいて夜目で見間違えられた ...
また孤独になってしまった・・・
主人公A。昔は天涯孤独手で荒れて族の頭だったが、更正していまはリーマン。妻あり。
ある日自宅に帰るといきなり頭を殴られた。目を覚ますと知らない場所で
TVでA妻が殺害され、行方不明のAが容疑者として指名手配されていた。
Aの更正のきっかけになった親 ...
一年半待て(松本清張)
たぶん松本清張だったと思う。
ある女性が夫を殺した。
夫は無職で働く気もなく、毎日酒ばかり飲んでいた。
酔って暴れては妻に暴力をふるい、おまけに外に女を囲っていた。
事情を知った女性人権派の女弁護士が、妻の弁護を買って出た。
弁護士は世間に向け ...
屋根裏部屋の花たち(V.C. アンドリュース)
外国が舞台で、主人公は両親と兄、弟妹(双子)と共に暮らすごく普通の12歳ぐらいの少女。
少女の夢はバレリーナになる事、2歳ぐらい年上の兄は医者志望、弟妹はやっと言葉が話せるぐらいの年。
一家は幸せな日々を送っていたが、突然の事故で父が死んでしまった。
にんじん(ジュール・ルナール)
家族からにんじんと呼ばれて、誰も本名で呼ばない少年が主人公。
にんじんは気持ち悪いから、みんなに嫌われている。
にんじんは性格悪いから、いじめたっていい。
ってな感じでにんじんと呼ばれる少年がひたすら家族にいじめられる。
たぶん、次の人生で(パトリシア・ハイスミス)
主人公エレノアは50代半ばで、老猫と一緒に一人暮らしをする女性。
近所から頼まれた縫い物で収入を得ている。
腕が良く、友人から値上げを勧められながらも、安価な値段で請負っているので客も多いらしく、
一人暮らしには不自由していないようだ。 ...
安楽死させてくれ
老婆の飼い猫が事故に遭って大怪我を負う。
治療には金と時間が掛かるが命は助かると伝えると、
老婆は安楽死させてくれと猫を置いて帰ってしまう。
獣医師はその猫を安楽死させずに治療を施し、やがて猫は元気に回復する。
獣医師 ...
一つの花(今西祐行)
戦時中で色々と厳しい生活の中、「1つだけちょうだい」が口癖になってしまった
幼い娘を、両親は可哀想に思っている。
ある日、父親に召集令状が来る。
妻は苦しい中をなんとかやりくりして米を調達し、戦地に向かう夫におにぎりを持たせる。 ...