アリとキリギリス(イソップ)
最後、キリギリスはアリに「食べ物を分けてくれ」と頼み込むが、
アリは「夏には歌って遊んでいたのだから、冬は踊って遊べば?」と冷酷に突き放してキリギリスを餓死させる。
働かざるもの食うべからずという教訓と、セーフティネットは必要という教訓を ...
仇討ちの旅
少年の父親が殺されて、跡取りだった少年は仇討ちの旅に出された。
それから十数年。にっくき仇はまだ見つからない。
故郷からの仕送りはとっくに途絶え、今では日銭を稼ぎながら暮らすのが精一杯。
とても仇を捜すどころではない。
というか十数 ...
雉に生まれ変わった舅
ある日百姓の嫁が亡くなった舅の夢を見る
曰く「俺は雉に生まれ変わった。明日こちらに殿様が来て俺を狩ろうとするが
死にたくないから匿ってくれ」
翌日確かに家に雉が逃げ込んできて、普通なら人がいたら逃げるだろうに
嫁が捕まえても大人し ...
須磨寺駅周辺(筒井康隆)
筒井氏には一人息子がおられるんだが、奥さんはその前に何回か流産を体験されている。
その中で死産になった時の病院が看護婦医師皆態度悪くて
本人の目の前で「ちょww逆子なんですけどwww」「マジでw無理ww」
みたいにさんざん茶化して笑いものにした挙げ ...
『富豪刑事』はなぜ映画化されなかったか(筒井康隆)
筒井康隆が昔エッセイである作品をドラマ化しないか話が来て
作者的にどうしても譲れない部分を改変するのが条件と言われ、諦めたらしいんだが
その時プロデューサーに「○○(作品名)をドラマ化しようなんて話、もう二度と来ないと思いますけどねぇ」と
嫌味った ...
チョコレート(柴田元幸)
53歳である柴田氏は、飲み会で知人の吹いた自分に関するホラ
(シバタ先生のお宅、1階がまるで洋書図書館。そんでそこに夜中に降りていくと、
過去の自分の亡霊が出るんだってさ。そうっすよね、シバタ先生?)
に対 ...
神家没落(恒川光太郎)
ある日の夜、主人公は道に迷い、やがて奇妙な家屋に辿り着く。
水を求めて誰何すると、面を被った老人が姿を見せた。
老人は言う、とうとう代わりの方が現れてくれた、と。
そして主人公の肩を叩くと、老人はすっと音もなく消えてしまう。
残された面を拾い上げ、呆然とする ...
初体験(デーヴィッド・キュール)
休みの日は簡素な部屋で映画と読書。
親交がある人間と言えばいまだ子離れ出来ていない両親と幼少期遊び相手になってくれた優しい叔父だけ。
職場の友達は3人いるが、揃ってロッドとは正反対のハンサムなリア充。
3人のもて自慢 ...
ペンライト(村上龍)
金持ちとか政治家がマンションの一室に集まって秘密パーティーをしている。
部屋の真ん中に水の無いビニールプールがある。
女の子がビニールプールに入れられて、レイプされながら髪の毛を剃られたり、チェーンソーだかで手足を切り落とされる。 ...
皆さんも自転車保険に加入しましょう
自転車事故の特集記事みたいので読んだんだけど
ある家族の小学生の息子が自転車走行中、自転車に乗ってたお年寄りと衝突、お年寄りは腕を骨折。
で、治療費とかの話し合いになったんだけど小学生側の両親が見舞金の支払いにゴネて裁判になってしまった。
でもいざ裁判で事 ...