踊るあほう(カート・ヴォネガット・ジュニア)
タイトルは忘れたが異文化コミュニケーションの悲劇を描いている。
善良な宇宙人・ゾグは地球にやってきたとき、たまたま着陸地点付近で火事を発見。
家の住人が気がついていないようなので、急いで家に飛び込み、危険が迫っている ...
ジェリーフィッシュ(明野照葉)
中身もうろ覚え
主人公はプレイボーイなイケメンで、夏に行われる趣味の集まりにも毎年違う彼女を連れだっている。
主人公の趣味は水上オートバイだったか、なんか海上での乗り物系のやつで、
特に金持ちでもない一般人がやるにはやや値の張るスポーツなので ...
親愛なるエス君へ(連城三紀彦)
フランス人青年の主人公は幼い頃から人肉食に強い憧れを抱いていた。
このままではいずれ事件を起こすに違いないと将来を悲観し自殺も考えたが
どの道破滅ならやはり夢を叶えたいとそれ以来良識的な仮面を被りつつ生贄となる人間を探していた。
嘘神(三田村志郎)
あと、原則ネタばれ有のスレだけど、去年の10月(くらい)発売のものでも書いていい?
角川ホラー文庫の「嘘神」という話が個人的に後味悪い。
主人公達は「嘘神」という存在に会議室程度の大きさの空間に閉じ込められる。
同じ学校の同級生の6人の男女(割合は3 ...
人質カノン(宮部みゆき)
主人公(OLの女性)は忘年会か何かの飲み会が終わり帰宅途中
家の近くのコンビニに寄って
「あ、よく見る中学生だ」
「牛乳取りたいけど、その棚の所にずっと立ってる酔っ払いのおじさんに絡まれそうだなあ」
とか思いながら商品をカゴに入れてると
レジにフルフェ ...
「非情の町」に雨が降る(赤川次郎)
「〈非情の町〉に雨がふる」
この短編集に出てくる名画座とは人生に躓いたり悩んでいる人たちの前に突然現れ、
その人にとって警告やヒントになるような過去の名画を上映して見せる。
裸一貫から事業を始め、今や大企業グループの社長に上り詰めた古河健三は今、重大な ...
つんたあそびの はじまり(いとうひろし)
小学生の男の子が主人公
小学校でケンタという名前のニワトリを飼っているのだが、
うるさいし凶暴なクセに放し飼いだし、みんなに嫌われている
ある日、いつもけたたましく鳴いているニワトリの声が聞こえないことに気づく
探してみるとニワトリがい ...
快適な暮らしがあると知ってしまった
発展途上国の貧乏な村に、まじめで教育熱心な校長先生がいた。
校長先生の熱意に感心した日本のボランティアの人たちが、校長先生を日本へ招いて
学校などで日本での教育方法が学べるように手配した。
校長先生は1、2週間日本に滞在して研修を受けた。
幽タレ考(半村良)
全編がインタビューされる男の独白として書かれている。
男は広告代理店の現場の責任者で、『幽タレ』第一号を発掘した事で地位を築いたものの、今は仕事に倦んでいる。
『幽タレ』とは『幽霊タレント』を略した業界隠語である。
数年前、男が保険会社のCMに起用したエキストラ俳優井沢 ...
マゼンタ色の黄昏(榛名しおり)
この話は作者のデビュー作「マリア」の前章になる作品。
ハプスブルクの架空の皇女エルザは、優しい母と姉と家臣たちと静かに暮らしていたが
姉が馬番の青年と駆け落ちに失敗したことから運命が激変する。
青年を殺された姉は発狂し、幽閉中病死(母が手に掛け ...