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367 名前:首のない鶏 1/2 :2009/11/23(月) 01:22:46ウルグアイの作家、キローガの短編集「愛と狂気と死の物語」の一話。

愛し合って結ばれた夫婦が男児を授かった。
天使のように愛らしい赤ん坊で、両親の愛情を一身に受けていたが、
一歳半になる頃に突然高熱を発し、一夜明けるとすっかり白痴状態になってしまっていた。
両親は落胆したが、まだ若いこ ...

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344 名前:本当にあった怖い名無し :2009/11/21(土) 18:37:04尾崎士郎『海村十一夜話』より

ある宿屋に若い娘が一人で泊まりに来た。
三日ほど滞在してたが、その間観光名所も廻らず、買い物にも行かず、ずっと部屋に閉じ篭っていた。
(おいおい、まさか自殺でも考えてるのじゃねえよな)と宿屋の主人は訝しんだ。
が、それは杞憂に終わった。女は宿を発つと ...

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339 名前:本当にあった怖い名無し :2009/11/20(金) 20:08:21今日の授業で紹介された話。たまにはスタンダードに?

ハインツはガンで瀕死の妻を救うため、最近開発された特効薬を買おうと考えたが
方々から借金しても薬の半額分しか金を用意できなかった。
ハインツは特効薬の開発者である薬屋に、
代金を半額にするか、足りない分を後払いにしてもらうよう頼 ...

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284 名前:チャアリイは何処にいる(1/3) :2009/11/18(水) 22:21:09誘拐、行方不明ネタということで、牧逸馬の犯罪実話集から、「チャアリイは何処にいる」。
(長文、うろ覚えで不正確なのは御容赦下さい。)

大富豪ロス氏の、幼い次男のチャアリイが、二人組の男に誘拐された。
早々に警察が捜索をはじめたが、手がかりは無かった。
後に、男達からは身 ...

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255 名前:本当にあった怖い名無し :2009/11/17(火) 16:45:37星新一は悪魔ネタ多いよね。

ちょっと変化球の話。
友人が最近事業に成功し、コツを聞きに行く主人公。
友人いわく、「実は魂と引き換えに悪魔に成功させてもらった」との事。
そんな事をして大丈夫なのか心配する主人公だが、友人はニヤリと笑って言うには、
「実は上手いやり方があるの ...

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238 名前:本当にあった怖い名無し :2009/11/17(火) 00:01:24怪奇小説の古典です。

「猿の手」  ウィリアム・ジェイコブス

舞台はイギリス。
初老のホワイト氏を訪れた友人は、猿の手のミイラを持っていた。
友人は猿の手をインド人の行者からもらったという。猿の手は持ち主の願いを
3つかなえてくれるが、同時に災いが訪れるのだそうだ。 ...

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142 名前:本当にあった怖い名無し :2009/11/13(金) 22:11:10後味が悪いっていうか、想像力を働かせたらなんか後味悪くなる話。

今江祥智の「熊ちゃん」。
主人公の女の子は幼稚園児で、学生の兄と、会社員の父と、教師の母がいる。
女の子は家族に愛されていないわけではないが、
幼稚園のおむかえも、食卓での自分の話も(今日あったことを話す)全部一番最 ...

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129 名前:本当にあった怖い名無し :2009/11/13(金) 16:06:47宇江佐真理の「髪結い伊三次捕物余話」
この物語は下っぴきをしている髪結いの伊三次と
紆余曲折をえて所帯を持った売れっ子芸者のお文と
その周辺で起こる事件や人の哀歓を描いているのだけど
そのエピの一つの『さんだらぼっち』

「さんだらぼっち」というのは米俵の両端を塞ぐための藁 ...

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73 名前:本当にあった怖い名無し :2009/11/12(木) 00:08:44細部あやふやでタイトル忘れたけど、このスレでもよく名前のあがる阿刀田高の短編。
定年後だか間近で病死した、リーマンの葬儀にて。
喪主である未亡人は、同僚との友情、部下からの信頼を得ている夫を誇っていた。
ところが、弔問にやってきた部下も同僚も、通りいっぺんのお悔やみを言うだけで
誰一人 ...

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30 名前:本当にあった怖い名無し :2009/11/09(月) 01:53:50ブラッドベリの短編
大昔の中国。
凧職人が凧を作りそれに乗って空高く舞い、皇帝にご覧に入れた。
人間が初めて鳥のように自由に空を飛ぶことができた喜びや
空からのすばらしい眺めを職人は語った。
けれども皇帝は、すぐさま職人を死刑にした。悲しみにくれて。
人がこんな道具を手 ...