ボックス21(アンデシュ・ルースルンド・ベリエ・ヘルストレム)
ストックホルム警察のエーベルトは有能だがやや偏屈で、職場でも孤立気味である。
唯一親しく付き合ってるのが同僚のベングト。
週末にベングトの家庭を訪れ、彼の若く美しい妻・レナや
幼い子供らと食事を共にするのがわずかな安らぎの時間だった。 ...
部屋(うち)においでよ(原秀則)
W大学で写真部に入っているミキオ(20歳)と、ピアノ講師をしている文(25歳)は
ミキオのバイト先の小さなバーで知り合い、付き合うことになり、
文が住んでいた小さなアパートで同棲をすることになった。
2人には夢があった。ミキオ ...
22XX(清水玲子)
完璧に人間らしくプログラミングされたロボット、ジャックは、
誘拐された王女の救出を依頼され、ある星に降り立った。
ジャングルにある誘拐犯のアジトに向かう途中、ケガをして倒れている少女、ルビィを助ける。
彼女は、夜になると妖 ...
いっしょに死んだ方がよかった
やっぱり、同じように東京から地方に疎開してきた小学生達がいて、
同じようにお手玉に忍ばせた炒り豆やくすねたビオフェルミンをかじって飢えをしのいだり、
家族に会いたくて泣いたりといった日常が語られる
地元のおじさんにもらったたった一つのリンゴを ...
疎開っ子数え唄(巴里夫)
この話に出てくる疎開っ子数え唄は歌詞忘れたけど、
お国のためにがんばれ、勝つまで耐えろ、不満を言うなみたいな内容です。
戦火の激しくなった東京を離れ田舎に集団疎開することになった小学生の美保子は
ビートルズを知らなかった紅衛兵―中国革命のなかの一家の記録(唐亜明)
封建中国では、女性は自分の名前を持つ権利を有しなかった。
祖母(父の母)の名前は戸籍では、もともと、「唐呉氏」になっていた。
つまり祖父の姓(唐)に自分の姓(呉)と氏ををくっつけていただけだった。
(日本でいえば「山田佐藤君」みたい ...
岸辺露伴は動かない エピソード16:懺悔室(荒木飛呂彦)
ある作家が海外へ取材の旅行に行った
教会に訪れた漫画家は、神父のいない間に教会内で写真を撮りまくった
作家は懺悔室(罪悪感に耐えられない人が神父に罪を告白する小さな部屋。
小さな窓の付いた壁で二部屋に区切られ、
片方に神父、もう片方に告白者が入る)を見付 ...
疫病船(皆川博子)
「疫病船」
心を病んだ妻を持つ弁護士。ある日彼は娘が母親を殺そうとした事件を担当する。
娘は「自分達は死ぬべきなのです」という。母は「娘は気が違っている」という。
気になった弁護士が二人の過去を調べ始めるも、その間に娘は自殺。
やがて明らかになったのは、 ...
獣舎のスキャット(皆川博子)
「獣舎のスキャット」
頼りない親の代わりに薬局を一人で切り盛りする娘。
弟に対し、多少歪んだ愛情を抱いている(盗聴するなど)
だが親までもが少年院上がりの弟を極端に溺愛し、自分達が
死んだ後は店舗を弟に譲ろうと考えている。それが許せなかった娘は
ダークナイト
アメリカのある都市を護るヒーローがいた。
ヒーローは自身を「恐怖の対象」として犯罪者やマフィアに見せ付けることで犯罪を抑制していた
ある時、ヒーローの命を狙う恐ろしい悪党が現れる。
悪党はヒーローを信奉する市民を惨殺 ...